△浜松市初生町100 「まなびの広場」小中学生の勉強、将棋と大人も含めユーモアを教えます。一時間1,000円。youtube、https://www.youtube.com/channel/UCR7yI7iJRJ6rNBWI9wCeHQg

将棋普及・強くなるために

 堀口一史座七段が新四段のころ、「将棋が強くなる本があったら、教えてください」と言ってきた。いろいろな本を貸したが、将棋が強くなるとは、頭脳を鍛えることではないか。そのエッセンスが最後にリンクした「頭脳を鍛える名言集」だ。
 「将棋をどうやって勉強されてるのですか?」 それに対して、私は「カードに一枚一項目で、手筋を言語化してまとめている」と答えた。「村木さんのやり方はプロでも通用するのでしょうか?」 私はなんと答えていいのか分からなかったがこう答えた。「パターンを言語化してあれば、時間の短い将棋では有効だと思います」 その時は、思ったことを答えたのだが、その後、堀口新四段は時間の短い銀河戦での十五人抜きを達成した。「詰め将棋が強くなる川柳」はカードから抽出したものを五七五にしたものだ。



「将棋思考法」
https://note.mu/murakitatsuo/n/nc81652396b75
A4 102ページ1000円


将棋が強くなる川柳 (初心者向け)

「心がけ」
いい手知り感動しよういい手見て
結果より感動する手指せたこと
「もうダメだ」ダメと思わず考えろ

「初手」 角道をあけると利きが通ります
飛先の歩力強く前進し

「守り」王様は負けないように固めよう
王様の近くに金銀集めよう
受ける手は固める利かす駒逃げる
弱点をなくし決め手を与えるな
攻め駒を攻めて攻める手遅らせろ
「攻め」攻め筋は飛角銀桂協調し
弱点をついて有利を拡大し
「活用」駒同士連携させて備えよう
駒の利きたくさん作り働かせ
遊び駒活用をして働かせ
自分より相手の駒は遊ばせろ
「持ち駒」持ち駒を持ったら手筋いろいろと
一歩でも持ち駒多く手に入れろ
飛角あり王手両取り注意しろ
「二歩」歩を打つぞ二歩かどうかを注意しろ
「読み筋」まず三手自分、相手、また自分
相手の手いちばん嫌な手を読もう
攻める手と考えておけ守る手を
効率のよい手順知る配置知る
先手取りやりたいことをかなえてく
駒取りを見せて相手を守らせろ
王手かけ手順に利かす手を指そう
「駒得」見返りのない駒損はいけません
駒得は裏切らないと人は言う
「手筋」まず手筋覚え実戦応用を
多い駒歩の使い方覚えよう

「終盤」王様はとにかく逃げろ詰むまでは
王様の逃げ道たくさん作りましょう
王手来た必ず何か防ぐ手を
王手には合い駒、駒取り、王の逃げ
王手かけ逃がすのならば待ち駒を
相手より王様詰むの遅らせろ
この局面詰みかもしれぬよく読もう
詰めろかけ自分の王が詰まぬなら
相手玉詰まぬのならば詰めろ受け
自玉には詰めろかからぬ二手すきを

詰め将棋が強くなる川柳

王手かけ利きを作って包囲網
王手かけ詰む方向に追い込もう
逃げ道のある方向に利き作れ
とどめ刺す駒を残して王手する
王手かけ手順に駒を手に入れろ
清算し持ち駒交換詰む駒に
自駒利き通るように駒移動
絶好の場所はスペース空けておく

場合分け
王手には、取る手、合い駒、玉逃げる
可能性全て対応する手指せ
可能性しらみつぶしに読んでいけ

「合い駒」
合い駒は渡してもよい駒を
合い駒は後で利きが活きる駒
駒の利き中合いをしてだぶらせろ

合い駒をさせて逃げ道遮断しろ
合い駒をさせて取る手を考えろ

「捨て駒」
捨て駒で王を誘おう詰む場所に
捨て駒で次の狙いに王誘え
王様を逃がさぬように捨て駒を
捨て駒で自駒移動のスペースを
捨て駒で相手の駒の利きずらす
捨て駒で自駒の利きを通します
捨て駒で敵駒の利き遮断しろ
捨て駒で取らせ空間埋めさせろ
空間に捨てて敵駒埋まります
焦点に捨てて読もうよ場合分け

「空き王手」
空き王手どかした駒で利き作る
空き王手どかした駒で利き遮断
空き王手どかした駒で王誘う
「両王手」両王手二つの駒は取れません

「くぎ付け」動けないくぎ付けの駒考えろ

「二歩打開」
王様の逃げ道作り二歩打開

将棋が強くなる川柳

パターン化尽くした後のねじり合い
強くなるもっといい手を探す人
序中盤、勝負の半分決まってる
立ち合いで鋭い踏み込み優勢に
危なそう速度計算手を選べ
ダメな手を削っていって残る手を
難解になればひらめき喜びに
この努力続けることで報われる
正解があれば踏み込み勝ちきろう
正解が難解ならば崩れずに
負けない手踏み込むよりも手厚い手
読む技術、評価の技術が勝つ技術
ひらめきはたくさん、決断は一手
○○があればと思えばひらめきが
局面の長所を活かす手を選べ
局面の短所をなくす手を選べ
価値ある手何手も一度に指した様
局所戦全体構想忘れずに
勝負より真理探究棋士はする
するすると王が逃げる手深く読め
アイデアをまとめて作れお話を

するすると王が逃げる手よく読もう
アイデア化シナリオ化して再検討
アイデアをまとめて作れお話を

注文に乗って狙いを上回れ
あきらめたその先にあるいい手順
あきらめて一つの強みに賭けましょう
柔軟に価値の基準を変えましょう
今の今、最優先の価値は何?
「これはダメ」思考停止の第一歩
目先の損ベストバランス先を読め
怖いけど勇敢に指し怖がらせ
目前と長期の狙いを常に持て
目先より進展性を考えろ
本筋で目先の不安無視できる
絶好のチャンスを逃すと泥沼に
浮かばない手は絶対にさせません
暗記より答え導く頭脳持て
うまそうとうまくいく手は違います
最新の知識を知ると指しやすく
先送りできるのならば他の手を
勝ちパターン、入玉、手勝ち、指し切らせ
流行は相手も深く調べてる
技術の差拙劣緻密勝負決め
強い人熱い闘志と精密さ
相手の手一番嫌な最善手

将棋動画解説
https://www.youtube.com/playlist?list=PLH9A-9vP2YawmWgz6SYnnL3cS7U5fY3nB

将棋名言
三浦弘行 「初めのころの自分はレベルが低すぎた。A級は一手一手の精度が高く、ミスが許されない。そういう厳しい相手にもまれているうちに、少しずつ実力が上がってきたと思う。」 『毎日新聞2007年12月20日より』

大山康晴 高段棋士は、技術の差はまずないといっていい。差が出るのは、新しい技術を創り出す熱意があるかどうか、にかかっている。 
・勝負を職業としていて、いつも調子がいいということはあり得ない。そうした初歩的なことも知らないで、どうして勝ち抜き、高い勝率をあげていくことができるであろうか。
・人間の性格というのは、鍛えれば鍛えるほど強くたくましくなるものである。
・名人が指すのも初段が指すのも同じように見える。同じように見えて、その内蔵するものは大きく異なっている。同じ型に組み上げるにしても、その道行きでの考え方はちがう。その考え方のちがいが、実は、棋力の相違というものである。
・プロは決まり切った指し手のときでも、もっといい手はないかと欲張って考える。『勝負のこころ』

升田幸三 おなじ'勝つ'でも、勝てるということの原理をわきまえて勝つのと、ただなんでも勝てばいいというのとは、違います。 『王手』

頭の出来ぐあいなんというのは人間、そう違ったものがあるわけじゃない。いくらいいからって、脳ミソが人の倍も三倍もあるわけじゃない・・・・・。 その、ちょっとしたことだと思います。  『勝負』
・勝負師は決して、これ一回でおしまいということはやらない。これがダメならこの手、それもいけなっかたらあの手と、二段、三段にかまえて、最悪の場合でも延長戦にもってゆく工夫を心血たらしてやる。 『勝負』

米長邦雄 同じ三時間、将棋の勉強をしていても、強い者はもっと強くなる。強くならなければいけない者は、さらに置いていかれてしまう。

花村元司 どんな場合でも、決戦の場に臨む時は、危惧の心を消さねば勝てるはずはありません。いうなれば「必勝の信念」ということになるでしょう。そのためには、普段に実力をたくわえておくことが大切です。人間というものは、こうした「わかりきったこと」が、なかなか実行できないのです。
 
谷川浩司 本当の強さをわがものにするには、やはりカーナビをうまく使いこなせる力と、道なき道を一人で切り拓いていく力とを、車の両輪のように身につけることが大切だ。両方を使えて、初めて本当の強さになると思う。「四十歳までに何を学び、どう生かすか」

「いい勝負をしよう、いい棋譜を残そうという気持ちが、歴史に残る大勝負を生む。私は、勝負にこだわりすぎて将棋の原点の心と、楽しむ気持ちを失ったんです。気持ちを入れ替えると、楽しい将棋が戻ってきました。そして、結果もついてくるようになったんです」 『プロ論』Being編集部編

勝っても、それで自信過剰になり、努力を怠れば勝ったことがマイナスになる。負けたとしても、その敗因を冷静に判断し、次につなげるべく努力していけば負けたことがプラスになる。

羽生善治 報われないかもしれないところで、同じ情熱・気力・モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。『決断力』
・熱中して勉強していたら、いつの間にか五時間たっていた、といった勉強の仕方が、ベストな勉強法だろうと思います。
・努力し続ける力が直感力を引き出す。 『人間力』

渡辺明 「誰かに言われて勉強するのでは長続きしません。放っておいて勉強しないのならば、将棋への思いがその程度だったということ。」「頭脳勝負」

割り切って最初からダメそうな手を捨ててしまえば、正しい手に20分、30分と時間を投資して、そのぶん正解と思われる手を一手でも深く読める。
「ボナンザvs勝負脳」
保木邦仁 常に「勝つ」ためには、その指し手はプロ棋士の常識をも覆さなければならない。「ボナンザvs勝負脳」

そうした過去の棋譜データをベースにして、いかにそこに自分なりのアレンジを加えるかが重要になってくる。

自分にとって有意義なデータを見極め、それを有効活用しなくてはならない。

どんなに後悔しても、過ぎ去った時間は元には戻らない。だとすれば、後悔は時間の無駄でしかない。
 もちろんミスは、事前の準備によって極力避けるべきだ。しかし、将棋においても、日常生活においても、ミスを犯したときに、次にどう行動するかで、その人の真価が問われるのである。 「勝負心」渡辺明

瀬川晶司 「努力は裏切らない」という言葉があるけれど、これは真実だ。ただし「長い目で見ると」という一言が言葉の裏に潜んでいることを知っておかねばならない」 『後手という生き方』

木村義雄 将棋というものは、たとえ何百手何千手考えていても、盤上に現れる手はただの一手である。  『勝負の世界』

ひらめきやセンスも大切ですが、苦しまないで努力を続けられるということが、何より大事な才能だと思います。羽生善治

勝ち負けにとらわれず、どうすればベストをつくせるかという気持ちで盤に向かったほうが内容のいい将棋が指せている。『勝負のこころ』大山康晴

ビジネスや会社経営でも同じだろうが、一回でも実践してみると、頭の中だけで考えていたことの何倍も「学び」がある。理解度が深まることで、頭の中が整理され、アイデアが浮かびやすくなる。新しい道も開けてくるだろう。『決断力』羽生善治

 将棋の上達法としては、昔から色々なことが言われています。
 いわく定跡の研究と応用、いわく実戦による錬磨、いわく詰め将棋の研究などで、どれも大切な上達法です。
 然し、私は色々な手筋を習い、覚えて、それを実戦に応用するように心がけることが、上達の早道と思っています。 『攻防手筋集』大山康晴

技術が精妙であるか拙劣であるかによって戦いは決するのである。『勝負の世界』木村義雄

将棋というものは、第一手から終局の手まで、糸でつながるようにつながっている。将棋とは別の言い方をすれば、思考線の連続である。それは、将棋が精密な理論で組み立てられていることを証明する。『勝負のこころ』大山康晴

・アイデアを思い浮かべる。
・それがうまくいくか細かく調べる。
・実戦で実行する。
・検証、反省する。 羽生善治

谷川浩司(プロ棋士:「負けました」といって頭を下げるのが正しい投了の仕方。辛い瞬間です。でも「負けました」とはっきり言える人はプロでも強くなる。これをいい加減にしている人は上に行けません

三流は人の話を聞かない。二流は人の話を聞く。一流は人の話を聞いて実行する。超一流は人の話を聞いて工夫する。 (羽生善治棋士)

人よりぬきん出ようと思えば、自分の手を読むだけでは不十分である。相手の手のうちを「一手先」読むだけの力、技術があって、はじめて勝つことができる。 『勝負のこころ』大山康晴

・おのおのちがった性能の駒をどう組み合わせるか。組み合わせのうまい人が将棋が上手ということになる。
・プロは、過去のデーターを並べるだけでは満足せず、データーの組み合わせをどうするか、過去にない新しい手があるのではないか、と絶えず考えつづけるのである。絶えず、未知の世界に向かって勇敢に挑戦する。そこに、技術の進歩が約束されている。『勝負の心』大山康晴
将棋のある局面で、経験的に知り得た手は無数にある。それは、たとえてみれば貯金の残高である。その貯金を引き出して将棋を指していたのでは、たちまち通帳はからっぽになってしまうだろう。
 ある局面で、三つとか五つとか、パッと手がひらめく。それらは、過去の知識以外の手である。その新しい手を使って将棋を指して、さらに貯金を増やすようにする。『勝負の心』大山康晴
つまり、情報をいくら分類、整理しても、どこが問題かをしっかりとらえないと正しく分析できない。さらにいうなら、山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」のほうが重要なのである。 羽生善治

だから、強くなるコツは、頭に浮かんだ手を、いかにうまく整理して切り捨てるかということにある。無駄なものを切り捨て、大事なものを残す。その残し方が大切である。『勝負のこころ』大山康晴

・思い浮かべている局面の九割は、自分が悪くなる局面です。

・「三手くらい、プロなら読むのは簡単ではないか」といっても、実際は難しいのです。最も大事なのが、二手目の相手の指す手をどう読むかなのですが、ここで相手の立場に立ってベストの手を選択する。つまり自分にとって一番不利な手を考えることが、困難だからです。

・その結果がうまくいくかどうかではなく、「うまくいかないとしても納得できるか」というところに重きを置いています。
「結果を出し続けるために」 羽生善治

米長戦の後で「米長先生はレベルの高い環境で将棋を指しているので強くなって当然です」堀口一史座

金井恒太少年が研修会から奨励会に上がる条件が一勝一敗の時金井少年が「でも、飛車落ちと角落ちなんです」と言った後、私「それを勝った人がプロになる」

森内俊之 「覆す力」
持って生まれた才能は変えることができないしまた、やみくもな努力も効率が悪い。自分の特徴に気づき、適切な努力をすることこそが、これまでの自分を変えるための最良の方法なのではないのだろうか。

奨励会時代も若手のプロ棋士時代も、そして最近も、スランプのような時期はあった。だが、振り返ってみると、それは力を蓄えるための"インプット"の時期であり、必ず後でそれを放出する"アウトプット"の時期が来る。インプットの時間が長ければ長いほど、後で来るアウトプットは爆発的になる。

島研ノート 心の鍛え方
ただ自分では実践できなかったが、これからの子どもたちや若者たちには「王道」の歩き方を是非参考にしてほしいと思う。

理解する安心感から、理解できない段階に入ると人間は不安を生じる。不安が生じると、円滑に学習は進まず結果や読み筋にも支障が生じてくる。わからないことに耐える力、ある局面で数分どころかわからないことを数日間、あるいは数カ月考え続けて、自分の中で熟成させるのも、熟達には大事な時間となる。

準備の重要性

問題意識と疑問

体調がよくない時、疲れている時にあえて難しい局面に取り組むのも、実際的な練習といえる。

「ベスト負け」が明日をつくる。

自分に向いた練習を粘り強く続ける。これがすべてといえる。

成功するために努力する、というのは結果を前提とした思想なのかもしれないと思う時がある。勉強は好きだから自然に続けられるものであって見返りを求めての勉強はそれがかなわなければいとも簡単に挫折する。



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将棋界の棟梁である名人である以上、何とかして将棋界の(戦後)復興を図らねばならぬ責任があった。このとき私の脳裏に甦ったのは関東大震災当時のことである。あの災害を蒙った直後には、将棋界もこれで当分オジャン、復興などは思いもよらぬものだと思っていたものだが、あにはからんや将棋界は大震災を契機として一大発展を遂げた。新聞社は競って将棋を掲載するようになり、大衆はこれを歓迎した。この事実は、人間は苦しい時代になればなるほど、何かの慰安を切実に欲するものであることを裏書きするもので、その記憶は私を力づけてくれた。『勝負の世界』木村義雄








将棋思考法 http://murakitatsuo1969.hamazo.tv/e5291279.html

スポーツ名言 http://murakitatsuo1969.hamazo.tv/e2103104.html

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この記事へのコメント
ありがとうございます
とても勉強になります
Posted by miso at 2011年01月26日 23:56
とても参考になりました。将棋にとどまらす、他のことに応用できそうですね。
Posted by Katu O at 2011年04月30日 09:10
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