△浜松市初生町100 「まなびの広場」小中学生の勉強、将棋と大人も含めユーモアを教えます。一時間1,000円。youtube、https://www.youtube.com/channel/UCR7yI7iJRJ6rNBWI9wCeHQg

頭脳を鍛える名言集

頭を鍛える能力開発・スキルアップ

わたしたちの最大の願いは、希望を持ってイキイキと生きることであろう。そんな人生を歩むには、脳を鍛え、脳の性能を高めることが大事である。そのためには、脳への栄養素の補給、脳の休養・睡眠、脳の訓練という三要素を満たさなければならない。 『脳の健康』生田哲

頭脳を鍛える  自分の頭で考える。頭脳に負荷をかけることで、鍛えていく。例えば、思考を整理し、緻密に組み立てることで、言語化してみる。過不足の無い適切な言葉を厳選する。難しい問題に取り組むことで精密な思考力が鍛えられる。

・筋肉が厳しい訓練の辛さに耐えれば発達するように、人間の頭脳も、自ら考える努力の辛さに耐えるならば必ず向上するものだ。 エジソン

では、どうやってアイデアをつかむか? それには、ほとんど発狂一歩手前というほどの忍耐力がいる。苦痛に耐え、長期間にわたって熱中できる能力を身につけねばならぬ。なるほど、それは人によって難易の差があるかもしれないが、わたしは必ずしもそうは思わない。 『自伝』チャップリン

男の児が中学で幾何や代数を習うのは何の為めか、必ずしも実用に供するのが主眼でなく、頭脳の働きを緻密にし、錬磨するのが目的ではないか。 『痴人の愛』谷崎潤一郎

考える習慣 なぜ? どうして? どうやればよいのか? 何をいつ、どこでやるべきか? 目標は? 達成するには?

少年の日から、一人で考え、一人で学び取ることを身につけた。それが、どんなに大切なことであるか、年を経るとともにわかるようになってきた。 『勝負の心』大山康晴

自由時間の際には、なるべく団体行動をとらないように選手たちには言った。人に合わせたり自分たちの狭い世界に閉じこもるのではなく、自分の意思で自分のやりたいことを決め、外の世界に積極的に出ていく。細かいことではあるが、そうした経験の積み重ねが人間を精神的に豊かにする。 フィリップ・トルシエ

経験  豊かな環境で育ったネズミの脳細胞の発育はよい。

飼育下のチンパンジーに子育てが出来ないことがあるのは、野生と違って親の行動をじっと見て覚えていく経験が少ないからでしょうか?
 経験の豊かさが飼育下とは全然、比較になりません。 『おかあさんになったアイ』松沢哲郎

教育的に価値のある経験とそうでない経験 『経験と教育』ジョン・デューイ

経験が尊重されるためには、その人がその経験から、いつ、誰が、どこで考えても納得のできる正しい理論に裏づけられた知識を、学びとっていなければならない。 本田宗一郎

半時間ぐらいでは何もできないと考えているより、世の中の一ばんつまらぬことでもする方がまさっている。『格言と反省』ゲーテ

アイデアは実行されて初めて価値を生ずる。 黒川康正

◎努力・訓練・能力開発  脳神経は、繰り返し信号が流れた部分の伝達率がアップする。つまり、反復して学習したことは記憶されていくということだ。勉強すれば頭がよくなるのだ。物事を学習し習得するためには訓練が必要なのだ。正しい努力を習慣づけた人が有能なのだ。反復は工夫して、楽しめて自然に繰り返せる方法を取ろう。

・だれでも決心することはできる。しかし、ほんとうにやり抜くひとは実に少ない。
・決心して始めたら、まず、しばらくのあいだ忍耐することです。
・わずかでも能力ができてくると、それだけ、ことがやりやすくなります。
・゛勘゛とは、合理的な経験を土台に瞬間的に働く確実性でした。訓練なくしてその゛勘゛は育たない。
・くり返しくり返すことによってなにごとも身につく、能力となる。この鉄則をここでも生かし、どんな小さなことでも、気づいたことはすぐ実行に移す。自分をむち打ちむち打ち、へこたれないでやり抜く。・・・これが身につき習慣になれば、わたしたちは、不可能と考えられたことも可能になり、閉ざされた道もひらけてくることを、わたしはいろいろなばあいに発見します。『愛に生きる』鈴木慎一

一流の画家や音楽家も基礎練習を一日も欠かさないそうです。まして私たちのような平凡な人間が物を覚えようとすれば、練習を怠ってはとうてい物になりません。 『外国語の学び方』渡辺照宏

若い選手は異口同音にふたことめには「楽しくやりたい」と言う。それはいい。だが、野球がうまくなるためには単純作業の反復練習が欠かせないし、思いどおりにならない状況のなかで苦悩し、もがき苦しむことも絶対に必要だ。『巨人軍論』野村克也

偉大な人間は反復の大切さを知り、単純作業にも気持ちをこめる。 中田英寿

才能とは努力を継続できる力。 羽生善治

スポーツは、まさに人生そのものだ。努力した分だけ、自分に返ってくる。僕は「努力の天才」になりたいと思っている。  イアン・ソープ

僕は野球の天才ではありません。でも、努力できることが才能なら、僕にはその才能はあると思います。イチロー

素質の中でいちばん大切なのは、努力を続けられる素質、工夫を続けられる素質です。荻村伊智朗

不可能を可能にするのは「誰にも負けない情熱と鍛錬の継続」しかない。瀬川晶司『後手という生き方』

私はサラリーマン技術者です。すぐれた頭脳を持っているわけではないし、専門知識も十分ではありません。でも、こつこつと物づくりに打ち込んだ結果大きな発見をする機会に恵まれ、ノーベル賞を受賞しました。こういうことだって、あるのです。 田中耕一 『生涯最高の失敗』

どうすれば、日本人の英語が上手になるのか。
脳科学の視点からすれば、処方箋は一つしかない。すなわち、できるだけ多くの英語の文章を読み、会話を聞くことである。「そんなこと、当たり前ではないか」と思われるかもしれないが、その理由をきちんと説明すると、次のようになる。
 私たちの脳の中では、海馬の助けを借りて、大脳皮質の側頭葉に長期記憶が蓄えられる。長期記憶は、まずは、「あのときに、このようなことがあった」という「エピソード記憶」として貯蔵される。さまざまなエピソード記憶が蓄積されてくると、それが次第に脳の中で編集されて、「意味記憶」が立ち上がってくる。蓄積されるエピソードが質量ともに充実すればするほど、そこから編集される意味も豊かなものになる。『脳の中の人生』茂木健一郎

面白いことに人間の脳は、成功体験からしか学ばない。よく苦労が大事などといわれるが、苦労したあとに成功があって初めて人はそこから何かを学び取ることができる。逆にいえば、苦労だけでは学びの効果は薄いということだ。最後に成功まで持っていくことで初めて学べるわけだから、成功への努力を共有するという星野さんの手法はとても理にかなっている。 『プロフェッショナルの流儀1』茂木健一郎

欠点とは自分の伸びる可能性があるところだ。 黒川康正

意識化 

意識したことを表現するためには時間がかかることもあるが、意識することで、行動が変わってくる。 『察知力』中村俊輔

物を書く訓練とか、人の話を文書にまとめる訓練を徹底して竹田さんはやるのです。 『勝つ、スポーツサイエンス』田中誠一



゛勘゛とは、合理的な経験を土台に瞬間的に働く確実性でした。訓練なくしてその゛勘゛は育たない。『愛に生きる』鈴木慎一

勘というのは、根拠を説明するのが難しいが、たくさんの経験に根ざした総合的な予測である。なかなか意識に上らないところで脳は過去の経験を整理し意味のある関係性を学習している。 『個性のわかる脳科学』 金井良太

知識やデータ、情報の裏づけのないひらめきや勘は、たんなる思いつきである。そして、蓄えられたものが大きければ大きいほど、ひらめきと勘は正確になる。『巨人軍論』野村克也

一瞬のうちに決断する勘は「ひらめき」ではあるが、実はきわめて論理的でもある。『勝負の心』大山康晴

この直観的な能力、直観力はどうすれば身に付くかといえば、それは、物事を自らの目で直接に良く観察することから始まり、そのかんさつしたことから、さまざまに想像したり考えを巡らしたりする努力の継続を、できるだけ多くの事柄に向けることで生まれて来るものだ。 エジソン

◎習慣 正しい習慣が適切な能力開発と日常の仕事を正確にこなすことにつながる。

習慣に早くから配慮した者は、おそらく人生の実りも大きい。『生き方上手』日野原重明

私はつねに五時に起床し、五時半に朝食、六時に仕事をはじめて、10時まで休まず、朝から夜まで私の銀行はあらゆる国籍のひとでいっぱいで、一日じゅうに私は八カ国語を語った。『古代への情熱』シュリーマン

ふだんのトレーニングを怠って、いざ勝負の場に臨んで力を出そうとしても成功するものではない。小さなことの積み重ねが、その人の実力となってあらわれる。『勝負の心』大山康晴

今日と明日の間には
長い期間が横たわっている。
君が元気なうちに
早く処理することを学べ 『格言的』ゲーテ

・「慣性の法則」最初のゼロの状態から習慣になるまでは、意識的な努力が必要である。しかし、いったんスタートして習慣にしてしまえば、後はとくにやめようとしない限り、自然に目標が達成されてしまう。
・「今日だけは、」と言って自分の行動に例外をつくって中止すると、とたんにモトに戻ってしまう。つまり、静止しているものは、常に外から力を加え続けない限り、もとの静止状態に戻ってしまうのだ。 黒川康正

◎集中力 茂木健一郎さんは『プロフェッショナルの流儀』で「始めたらすぐに集中すること」を訴えていた。すぐに集中するのには音楽も有効とのことだ。適度な睡眠、栄養、運動が大切だが、集中をそぐものを取り外して、各自が集中する工夫をするべきだ。集中できる環境を知り、その環境に浸る努力をしなければならない。

・子どもたちを一生涯怠け者にしてしまう教育家たちがいる。それはただ、かれらが子どもたちにのべつ幕なしに勉強させようとするからだ。すると子どもは、のろのろと勉強することに、つまりへたに勉強することに慣れてしまう。 『幸福論』アラン

逆にあんまり長くやると集中力なくなっちゃうんだよね。人間というのはうまくできてるもんで、1、2時間だったらキッチリ、それで自分がやりたくてやれば、かなり集中力もってやれるんだけど、またそういうやり方が集中力もつくし、逆にそれだけしか時間がなければそういう風になるしね。だけど長くやれるとなるとやっぱり長いやり方になるんだよ。で、親が子供にうるさく勉強しろっていうと、やらないでしょ、やってるフリだけして。ダラダラやるクセがつくと集中力がつかないんだよね。 中原誠 『七冠王羽生善治』

同じ三時間、将棋の勉強をしていても、強い者はもっと強くなる。強くならなければいけない者は、さらに置いていかれてしまう。 米長邦雄『人生一手の違い』

◎興味・関心→自発性→集中 やる気を出せる能力が才能をつくる

◎好奇心の湧くもの、好きなことを中心にいろいろなことを調べたり考えたりしよう。

子どもの目の輝きがね、全然違うんですよ。本物の自然に触れたときの子どもの表情というのは全然違ったものになるんです。 畠山重篤『生きる力を育むために』江川紹子編著

一分抱けたら、「すばらしい」と口に出してほめて、ごほうびとして、リンゴとかミカンとか食べ物をあげるという方法でやりました。そうすると、とりあえず抱いてくれます。だけど、明らかに心が込もっていないのです。抱けといわれているから抱いているのであって喜んで抱いているのではないというのが顕著でした。『おかあさんになったアイ』松沢哲郎

・まず内容のおもしろさをわかってからなら、一人でも学びたくなります。何が書いてあるのか知りたいという動機がはっきりしているから効率があがります。
・何か一つどんな小さなことでもいいのですが、ほかの人よりできるようになれば、それを通して自信がつくのだとぼくは信じています。 『ピーター流らくらく学習術』ピーター・フランクル

ちなみに、ライクル氏らの研究によると、「ハッピー」な気分になるビデオを見たあとでは、単語を覚える能力が高まる。 『脳の中の人生』茂木健一郎

興味のなくなるところ、記憶もまたなくなる。『格言と反省』ゲーテ

子供を音楽好きにする秘訣は、小さいときからよい音楽を繰り返し聴かせることであり、そういう家庭に育った子供は、バイオリンを持たせると、練習を苦にせず、むしろ楽しんでやるから伸びも早い  鈴木慎一

ただ僕は世界は奥深くてバラエティに富んでいるんだっていうことを知って欲しいと思っています。君たちが生きている世界には無数の可能性があって、その中にあなたはいる。この世界は豊かなんだっていうことだけでいいんじゃないかと思います。あなた自身も、その世界を持っているって・・・・。『折り返し点』宮崎駿

◎気の持ち方

死ぬのもよし、生きるのもよし。ただ、その瞬間にベストをつくすことだ。『自分の中に毒をもて』岡本太郎

勝ち負けにとらわれず、どうすればベストをつくせるかという気持ちで盤に向かったほうが内容のいい将棋が指せている。『勝負の心』大山康晴

人生に解決などない。あるのはただ、前進してゆく力だけだ。その力を創造しなければならない。解決などそのあとで見つかる。 『夜間飛行』サン・テグジュペリ

救いは一歩踏み出すことだ。さらにもう一歩。そして、たえずそのおなじ一歩を繰り返すことだ。『人間の土地』サン・テグジュペリ

暗闇を不満に思うより、一本のろうそくに火を灯しなさい。 エリノア・ルーズベルト

すべてのことを、ヴェールを通したように暗く見えるのは、弱い心の人の特徴です。魂が、それ自身で、限界を作り上げてしまうのです。あなたの魂が暗いから、あなたの心は嵐のように荒れ狂っているのですよ 『モンテクリスト伯』デュマ

ほかの人と比較するんじゃないよ。比較しちゃ絶対に駄目だよ。いつでも、自分がいまよりも強くなることだけを考えなさい。 『君ならできる』小出義雄

毎日が次の日だということは、太陽が昇るというような、毎日起こっているすばらしいことに、気づかないからなのだ。 『アルケミスト』パウロ・コエーリョ

みんなが考えているよりずっとたくさんの「幸福」が世の中にはあるのに、たいていの人はそれを見つけないのですよ。 『青い鳥』メーテルリンク

世間はちっとも変わりはしない。変わるのはわれわれのほうだ。『森の生活』ソロー

人生は死ぬことじゃない。生きることだ。これからの者は、何よりも生きなくてはいけない。たったひとりしかない自分を、たった一度しかない一生を、ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないじゃないか。  『路傍の石』山本有三

わからないといえば、太陽だって月だって星だって、私にわかりっこない。しかし、自分の頭の上をわたってゆくそれらを眺め、その規則正しいふしぎな運行を見ているうちに、ふと自分がそのなかにもいるような気がしてくる。いや、そうして眺めているうちに、自分の内部からも何かあるすばらしいものが生まれてくるような気がするのだ。 『箴言と省察』ゲーテ

人は、深い淵から舞いあがる翼を自分がもっているのを、さとらなければならぬ。そうした翼がなければ、こんな高みにのぼることもなかったろうし、あんな深みをまざまざとのぞきこむこともなかったろう。人は自分の翼を信じなければならぬのだ。そして、その翼の導くままに、高く飛ばなければならぬのである。『人生論』トルストイ

成功と幸福とを、不成功と不幸とを同一視するようになって以来、人間は真の幸福が何であるかを理解し得なくなった。自分の不幸を不成功として考えている人間こそ、まことに憐れむべきである。『人生論ノート』三木清

憂ふる者は富貴にして愁へ、楽しむ者は貧にして楽しむ。『武家義理物語』井原西鶴

もしネガティブな情緒が肉体のネガティブな化学反応を引き起こすというのならば、積極的な情緒は積極的な化学反応を引き起こさないのだろうか。愛や、希望や、信仰や、笑いや、信頼や、生への意欲が治療的価値を持つこともあり得るのだろうか。『笑いと治癒力』ノーマン・カズンズ

人の一生は
重き荷を負うて
遠き道をゆくがごとし
いそぐべからず

不自由を常と
思えば不足なし

堪忍は無事長久の基
いかりは敵と思え

勝つことばかり
知りて負くる
ことを知らざれば
害その身に
いたる     徳川家康

空想だけは空腹や金と関係なしにできたのである。 『ぼくはマンガ家』手塚治虫

何事も、やり直しの出来ないのが人生だ。世の中のこと、すべて、真剣勝負だ。『宮本武蔵』吉川英治

このうさぎとびは ある偉大なものをめざして とんでいるんだ 『巨人の星』梶原一騎

人生は七転び八起きだ 立ち上がり続けりゃ 勝つんだよ 『NANA』矢沢あい

頭の出来ぐあいなんというのは、人間、そう違ったものがあるわけじゃない。いくらいいからって、脳ミソが人の倍も三倍もあるわけじゃないし・・・・。その、ちょっとしたことだと思いますよ。 『勝負』升田幸三

陽気になる秘訣は、あすはきっと良くなると思いこんで暮らすことです。 『功名が辻』司馬遼太郎

◎目的意識 なんとなくやっていることの意味を考える。理由を知ることで目的意識を持てる

肉離れをしたあとも、ただリハビリをしていたわけじゃなくて、ずっと周囲の選手を観察していた。 『察知力』中村俊輔

本当の目的意識をもたせるには、その運動が野球のためにどのような意味をもつかという理論を教えることが重要なのです。 『勝つ、スポーツサイエンス』田中誠一

◎精神論 厳しい情況で正確に物事をこなすには強い精神力がいる。楽観すると注意が散漫になるし、悲観的になると、方策があるのにあきらめてしまう。強い精神力で正確に物事をこなすことに最善を尽くそう。

報われないかもしれないところで、同じ情熱・気力・モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。 『決断力』羽生善治

ほとんどすべての人は、もうこれ以上アイデアを考えるのは不可能だと思い込んでしまい、そこでやる気をなくしてしまう。いよいよ、これからだというのに、全くもったいない事だ。 エジソン

「創造力をつける」とは、「問題を解決するために何かよいアイデアはないか」とねばり強く試行錯誤して解決に至る道筋を諦めずに考え抜く力をつけることである。『数学的思考法』芳沢光雄

たとえばめげない能力。研究なんかをやっていると、失敗やうまくいかないことのほうが、うまくいくことより多いわけです。そのときにいちいちめげていたら、もう研究なんてできない。非常に楽観的である必要があるんです。 利根川進

失敗を恥じる自尊心と同時に、落ち込まずにすぐに立ち直る、自分を励ます能力が求められる。失敗を恥じる気持ちがないと入念に準備しないし、かといって通訳に失敗はつきものだから、落ち込んだままじゃ続かない。それから、どんな分野にもどんどん挑んでいく好奇心と、それを可能にする基本的教養。 米原万里

キライなことをやれといわれてやれる能力は、後でかならず生きてきます。 イチロー

そして、せっかく正しい方法で勉強しているのに自信をなくしてしまうのです。私はそういう人にむかって「単語を忘れ、文法がわからないのはあなたひとりではない。誰でもみな同じ道をとおってきたのです」とさとします。実際そのとおりなのです。 『外国語の学び方』渡辺照宏

・理屈を越えて理解したことは、怠け心を捨てて自分に打ち克つ精神を養えば、将棋もまた上達するという事実であった。
・芸の道というのは、自己満足し、安心したときに、その人の進歩は止まってしまう。
・勝負を職業としていて、いつも調子がいいということはあり得ない。そうした初歩的なことも知らないで、どうして勝ち抜き、高い勝率をあげていくことができるであろうか。
・人間の性格というのは、鍛えれば鍛えるほど強くたくましくなるものである。
・高段棋士は、技術の差はまずないといっていい。差が出るのは、新しい技術を創り出す熱意があるかどうか、にかかっている。『勝負の心』大山康晴

自分が一度でも疑問に思ったことは、諦めることなく考え続けるというのは、よほど頭がつよくなければ、できることではない。 西澤潤一

これほどがまんできる人間は、si fata sinant 〈もし運命が許すならば〉えらくなれるのである。『赤と黒』スタンダール

みずからに命令することのできない者は、服従すべきである。『ツァラトストラはかく語った』ニーチェ

人間に必要なのは困ることだ。絶体絶命に追いこまれたときに出る力が本当の力です。本田宗一郎

「ネバー・ギブアップのバカ」なら、一生バカで終わることはない。 『バカと天才は紙二重』ドクター中松

5つや6つの手を打ったくらいで万策尽きたと言うな。 松下幸之助

ヨーロッパで育った選手はもちろん、南米やアフリカで生まれた選手たちも、子どものころから、激しい競争を勝ち抜いてきたという経験を持っている。だからこそ、彼らの向上心は貪欲でパワフルだ。 『察知力』中村俊輔

・限界を超えたところで頑張っていると、それが普通になってさらに遠い限界へ行ける 石田衣良
・強い人間は過去や運命を嘆かない。自分で人生を切り開いていくものだと思う。村主章枝 『トップランナーの言葉』

◎意思・やる気・動機 複雑で覚えることが多岐に上るものを覚えるためには、強い動機が必要だ。魅力にあこがれなければ、困難は乗り越えられない。

学にこれ勤めざるは、必ずその志の尚未だ篤からざればなり。 『教条、竜場諸生に示す』王陽明

学問とは、真理を学ぶこと、そして真理を学び得たときには、必ず喜びが伴うものです。糞真面目に理解させたのでは、単に学問を叩き込んだに過ぎません。面白く楽しく、感動とともに会得した理解こそ、魂にまで浸透する学問なのです。『話術』徳川夢声

やっぱり、なにかに飢えている、なにか刺激が欲しいという人間は、いままでとは違う、自分の知らない世界の扉を開けたくなるもんなんです、そして、扉を開けたら、そこで必ずなにかを感じるんですよ。『英雄の哲学』イチロー×矢沢永吉

・まず内容のおもしろさをわかってからなら、一人でも学びたくなります。何が書いてあるのか知りたいという動機がはっきりしているから効率があがります。
・何か一つどんな小さなことでもいいのですが、ほかの人よりできるようになれば、それを通して自信がつくのだとぼくは信じています。 『ピーター流らくらく学習術』ピーター・フランクル

僕もしばらく病院に詰めていましたが、周りでたくさんの人が亡くなっていったんです。これも二十歳の私にはショックで、どうせ死ぬのであれば自分のやりたいことを思い切りやりたいな、というような思いがすごく出てきました。 大西健丞

・自分が何のために勉強しているのかわからないと、勉強はたちまち苦しいものになる。
・「年をとったから記憶力が衰えた」というのも、「年をとって感情が老化し、ものごとに興味が持てなくなった」ことが原因であることが多い。 和田秀樹

・しかし最近の脳科学の研究では、この"やる気"こそが脳の機能を高めることが分かってきた。つまり意欲を持つことの大切さは決して精神論などではなく、非常に科学的根拠のあるものとして考えられるようになってきたのです。
・意欲のある人間はどんどん活躍し、意欲のない人間は取り残されていく。『感動する脳』茂木健一郎

茂木「慣れちゃうと裏切りがないんですよね。ドーパミンを出すには、サプライズが必要ですから。 『裏切りの流儀』

きっかけ⇒意欲(モチベーション・動機付け)⇒学習・訓練

徹底的に逆境の生活をして、ちょっと成功する。そこに大きな感動があると思うんですよね。 『カンブリア宮殿』  福井威夫

野球はなかなか成功しない、失敗ばかりのスポーツだから、うまく行った時にとても大きな喜びを感じる。 宮本慎也

私が一番大事だと思うのは、チャンスをつくってあげるということなんです。チャンスをつくるのにはお金もいります。だから社長たるもの、個人的には節約をして、チャンスが来たらぱっと用意してやれるだけの資金を平素から準備しとかないといけない。で、チャンスが来て、そのチャンスにはまった人間には、その仕事をやることが、世の中のどんなにためになるのか、あるいは自分の周囲の人たちの幸せにどれだけ役に立つのかということを、時間をかけて話します。そうすると彼らの心の中に動機付けができるわけです。そして同じ思いを膨らますようなコミュニケーションをする。 『カンブリア宮殿』  松浦元男

労働・勉強意欲

仕事が楽しみなら、人生は極楽だ!
仕事が義務なら、人生は地獄だ!  『どん底』ゴーリキイ

・だから肝心なのは、人の心に働きのよろこびを呼びさますことであって、こうしてわれわれは、ふたたび、正しい「教育」の領土にもどってゆくことになる。
・働きのよろこびは、自分でよく考え、実際に経験することからしか生まれない。『幸福論』ヒルティ

・怠惰をおさえて仕事に向かわせるもっとも効果的な手段として役立つのは、習慣の大きな力である。
・まず何よりも肝心なのは、思いきってやり始めることである。仕事の机にすわって、心を仕事に向けるという決心が、結局一番むずかしいことなのだ。一度ペンをとって最初の一線を引くか、あるいは鍬を握って一打ちするかすれば、それでもう事柄はずっと容易になっているのである。
・(ベンケル)自分の知識はすべて、勉強するのにいつも最も容易なものから始める、という習慣のおかげだ、と素直に告白している。『幸福論』ヒルティ

もし棋士になりたいと言ったらどうするか? とよく聞かれます。ある程度までは教えますが、プロの養成機関である奨励会に入ったら、その後は教えません。強くなる子というのは自分で何をしたら強くなるかを考え、実践できるからです。誰かに言われて勉強するのでは長続きしませんし、放っておいて勉強しないのならば、将棋への思いがその程度だったということ。 『ボナンザVS勝負脳』 渡辺明

やる気を起こす本を読み、積極的思考をする人と話をし、自分も積極的思考を試みるべきだろう。 黒川康正

◎成長

「この人は持っているけれど、自分に足りないものはなんだろう」 『思考体力を鍛える』西成活裕

人のまねられない特技を持ち、これに磨きをかけて活用してゆく・・・・・・そういう棋士でなければ、新進とか花形とかあるいは一流の大家にはなり得ない。『勝負の世界』木村義雄

しからば、いかにすれば名人になれるか、と言いますと、できるだけたくさんの必要な言葉を知り、できるだけ的確に、それを使用する術を学ぶのであります。 『話術』徳川夢声

読者のなかには、あるいは、どうしたら年をとってもなお若々しさを失わずにいられるか、とたずねる人があるかも知れない。それに対する精神的方法として最も大切なものは、おそらく「常に新しいことを学び」とにかく何ごとかに興味を持ち、たえず何か前途の計画を立てていることであろう。『幸福論』ヒルティ

ピラミッドの建設のように毎日一個一個のアイデアの小さな石を積み重ねて行くと、知らないうちに、自分の頭脳の中に、今まで見たこともない巨大な「アイデアの構築物」が出来上がっていく。

・歯が立たない、自分はまだまだだと思えたら、それはそれで素晴らしいことだと感じている。だって、課題が見つかったてことだから。ラッキーだと感じる。その課題を克服すれば、「また自分の引き出しが増えるな」と。僕はそういう思いをしたくて、ヨーロッパに来たといっても過言ではないから。
・大事なのは常に未来を察知して、自分に何が足りなくて、何が必要なのか、危機を察知して準備すること。周囲の空気を読む、察知する力の重要性ということだ。
・細かいことを感じるか、感じないか、考えるか、考えないかで、人の成長は違ってくる。何も考えずにサッカーをやっていても巧くはならない。そして、海外のサッカーをたくさん見たとしても巧くはならない。同じ映像を見ながら、なにを察知し、感じ、自分のものにするかということが大事だと思う。
・「考える」というのを通り越して、「悩んでいる」と周りから見えるほど、サッカーに没頭していた。でも悩む作業が自分を伸ばすことを知っていたから、不安はなかった。
 結果、いくつも"引き出し"を増やすことができた。 『察知力』中村俊輔

◎学習

・どの子も、うまく育てれば、みんな高くよく育つ。その可能性を備えて生れてきている。
・生命は行動する者においてのみその力を発揮し、実行を怠る者には備わることはありません。
・りっぱになっていく原則は、身につけた力を、ぎりぎりの高さにまで築き上げていくことです。
・だれでも決心することはできる。しかし、ほんとうにやり抜くひとは実に少ない。
・決心して始めたら、まず、しばらくのあいだ忍耐することです。
・わずかでも能力ができてくると、それだけ、ことがやりやすくなります。
・゛勘゛とは、合理的な経験を土台に瞬間的に働く確実性でした。訓練なくしてその゛勘゛は育たない。
・くり返しくり返すことによってなにごとも身につく、能力となる。この鉄則をここでも生かし、どんな小さなことでも、気づいたことはすぐ実行に移す。自分をむち打ちむち打ち、へこたれないでやり抜く。・・・これが身につき習慣になれば、わたしたちは、不可能と考えられたことも可能になり、閉ざされた道もひらけてくることを、わたしはいろいろなばあいに発見します。『愛に生きる』鈴木慎一

何によりドーパミンが出るかは人それぞれで、それに出会う絶妙なタイミングなどによっても、強化学習のサイクルが回るか回らないかは決まる。この出会いは誰にもコントロールできないのです。
 ただ、そういった出会いをなるべくたくさん提供することはできると思います。もっと大きい言葉で言えば、子供に感動を与えること。別に何か特別なことをしなくてもいいんです。 茂木健一郎

教養・修養

教養が深く見聞が広く、話題が豊富であること。『話術』徳川夢声

人、生まれて学ばざれば生まれさせれざるに同じ。学んで道を知らざれば学ばざるに同じ。知って行なわざれば、知らざるに同じ。『慎思録』貝原益軒

◎コンディション

どんな場合でも、決戦の場に臨む時は、危惧の心を消さなければ勝てるはずはありません。いうなれば「必勝の信念」ということになるでしょう。そのためには、普段に実力をたくわえておくことが大切です。人間というものは、こうした「わかりきったこと」が、なかなか実行できないのです。  花村元司

ご承知のように、将棋の駒はウルシで文字を浮きあがらせている。文字を彫り込み、それをウルシで埋め、書き文字のように書き加える。盛上駒と呼んでいる。その駒は、電気のかげんで、一方から見るとひどく光ることがある。光っていて、ひどく見にくい。チカチカ光る位置に座って対局すれば、長時間じーっと見つめるのだから、眼の神経を疲れさせ、気持ちまでいらいらさせられてしまう。
 そこで私は、対局前夜に対局室に行って電気をつけ、自分の座る側から将棋盤の線と駒の文字の光り具合を検討する。すこし光りすぎると思えば、ちょっと盤の位置をずらしておく。それが、勝利に近づく第一歩である。いつでも私は、そうして好条件を揃え、持てる力を百パーセント発揮できるよう心掛けている。『勝負の心』大山康晴

◎方法論

戦術や戦法はどんなに斬新であっても相手から研究され、同じことをやられてしまえば、アドバンテージは失われてしまう。勝ちつづけるには、それをベースにさらに新しいものを加え、磨いていかなければならない。川上さんは、ベローナビーチキャンプで導入したドジャースの戦法は、毎年のように新しい戦術やスタイルをつけ加えていった。『巨人軍論』野村克也

「迷宮を脱け出す規則さえ見つけられれば、この世はどれほど美しくなることだろうか」 『薔薇の名前』エーコ

今にして思えば、私より素質や潜在能力の高かった選手はたくさんいたはずだ。ただ、その人の練習方法のどこかに欠点や間違いがあったから、第一線に出てこられなかったのだと思っている。『コーチング』落合博満

ケニアやエチオピア、ポルトガル、ルーマニアなど、素質のある国柄の人と同じトレーニングをしていたら勝てるわけがない。日本人は筋力的にも劣るし、能力的にも劣る。勝つためにはどうしたらいいのか。それには練習量を増やしたり、いい食事を工夫したりしなければダメなのだ。 『君ならできる』小出義雄

地道な努力も成功の一要素である。しかし方法論の探求なしの単なる努力では、困難な問題になると歯が立たない。 黒川康正

◎総合力

高段棋士には格別に記憶力がよいとか、天分が豊かだとか、努力家といわれる人が多い。一流をきわめるには必要な資質であるが、勝負には、これらの総合が要求される。つまるところ、総合が問題であって、一つのすぐれた特長を備えていても、それだけでは絶対に勝ちつづけることはできない。 大山康晴

実力とは、単に各科目の知識だけではない。忍耐力・集中力・注意力そして健康への配慮・努力・工夫などいわば総合力を指す。 黒川康正

創造

「作品全体のなかで一番好きなのは美しい文句で語られている箇所だ。それは記憶にとめておいてあとで利用できるからね。」---「筋の展開のじゃまにならなければぼくもそれには反対じゃない。いやむしろ、傑作にも力強い箇所はいくらもある、なんなら、傑作はそういうすぐれた箇所でできていると言ってもいいとぼくは思っている。
・すぐれたものはむろん専門家によってはじめてよく確かめられ、言うならば、はじめて合格の判子を押してもらうべきものだ。しかしすぐれたものが人間的な意味をもっているならば、それは全般的に、とくに批評などできない人々にもよい印象を与えなければならない。この両者の賛成を一身に集めたものが最高位に達したものだとぼくは思う。ラテンの諺にあるように、この二つがいっしょになってはじめて神の声と言えるのだ。
・どんな作家、どんな俳優でも、このように大勢の人に感銘を与えることができるならば、自分を幸福だと思わずにはいられないだろう。『ヴィルヘルム・マイスターの演劇的使命』ゲーテ

・パークにいる間中、お客様には現実の世界と思って欲しくない。まったく別の世界にいると感じてもらいたいんだ。
・誰でも私のように、たくさん打席に立てば良い打率を残せるようになります。だからこそ、私はプロジェクトを多角化し続けるのです。 ウォルト・ディズニー

私の思うに、これはあらゆるものを通して、ものそのものの核心にじかにぶつかり、人間、自然、芸術の真髄と思われるものに到達しようとする執心である。『一作家の宣言』サローヤン

一体物語には、誰それの身の上といって、ありのままに書くことはない。それでもいい事も悪い事も、この世に生きている人の有り様の、見ても飽きず、聞いても聞き捨てに出来なくて、後世にも言い伝えさせたい事柄を、あれやこれや、自分の胸ひとつにおさめておけなくなり、書き残したのが物語の始まりなのです。作中の人物をよく言おうとするあまり、よいことばかりを選びだして書き、読者の要求に従って、めったに世間にありそうもない悪い話をたくさん書き集めたのは、みな善悪それぞれの方面に関したことも、この世間に実際にないことではないのですよ。 
『源氏物語』紫式部・瀬戸内寂聴訳

詩を作るには、どんな題で作るにしても、何より古人の趣向を上手にくつがえすことが大切ですね。人の足跡について行くだけならば、たとえどんなに字句が巧みでも、もはや第二義に落ちてしまって、結局よい詩とは申せません。たとえば昔の人の詠んだ王昭君の詩は随分沢山あって、昭君を悲しみ弔ったものもあれば、毛延寿を怨んだものもあり、また漢帝が画工に賢臣の顔を描かせないで美人を描かせたことを謗ったものもあるというふうで、種々雑多です。ところがその後、王荊公(宋の王安石)は、
 意体は由来画(えが)き成さず
 当時枉殺す毛延寿
とやり、欧陽永淑(宋の欧陽修)はまた、
 耳目の見る所尚お此(かく)の如し
 万里安(いずく)んぞ能く夷てきを制せん
とやって、二つの詩はそれぞれ前人に見られなかった、自分独自の見解を打ち出しています。『紅楼夢』

力をも入れずして天地(あめつち)を動かし、目に見える鬼神をもあはれと思はせ男女の仲をも和らげ、猛き武士(もののふ)の心をも慰むるは、歌なり 『古今和歌集』

だから小説を書くには人生についての豊富な生活体験が必要であるといっても、それは単に世故に通ずるというだけの意味ではなくして、敏感な感受性をもって外面的生活を受け容れるとともに、自己の内面的生活、即ち精神的生活を豊富にできる資質の人でなければならないのである。『小説の構成』川端康成

書き表すときには、本質的なこと、特徴的なことだけにかぎればそれでよい。つまり、文章に書くことより、もっとたくさんのことを想像しなければならないわけだ。奇妙な、いや神秘的と言ってもいいようなかたちで、この正確な想像は、それでも読者に伝わる。 『エンデのメモ箱』

ニーナ あなたの戯曲、なんだか演りにくいわ。生きた人間がいないんですもの。
トレープレフ 生きた人間か! 人生を描くには、あるがままでもいけない、かくあるべき姿でもいけない。自由な空想にあらわれる形でなくちゃ。 『かもめ』チェーホフ

劇画にしても、おとな漫画にしても、人を感動させ、アピールするのは、自分のいちばん描きたいものをぶつけたときである。こういうときは、その人にとっても最良の作品がつくれるものだ。
手塚治虫

名人が指すのも初段が指すのも同じように見える。同じように見えて、その内蔵するものは大きく異なっている。同じ型に組み上げるにしても、その道行までの考え方はちがう。その考え方のちがいが、実は、棋力の相違というものである。『勝負のこころ』大山康晴

観客の注意力はごく限られたもので、その限られた注意力をつなぎ止めておくためには、次から次と事件を起こして見せねばならず、たえず何か目新しいことを演じて行かなければならない。『世界の十大小説』モーム

分かるように、理解できるように世界を描くと、世界は小さくみすぼらしいものになるんです。でも今、この現代に生きている人たちは、この映画を観てくださった人たちも含めて、「世界はそんな簡単な図式では理解できない」と実感していますから、説明しやすくすればするほど、その世界は嘘臭くなる。そういう問題に僕は直面して、全部説明するのをやめました。 『折り返し点』宮崎駿

 ①まねる→②理解する→③検証・疑う→④独自のアイデア 最初は真似てみて、どうしてそうなっているのか、自分で考え理解する。理解してみたら検証し、常識を疑ってみる。本質を見極めた上でもっとよいやり方を自分で考えてみる。

①真似る 最良のもの、成功しているものを真似ます。

デッドコピーをつくって先生の真似をするのは、技術習得の初歩としては一番効果的な方法ですから、日本はあるところまではすぐ上手になりました。 堺屋太一

人間は、指導され、枠にはめられ、支配される必要があります。私の場合もすぐれた思想や主義に導かれなかったならば、私自身にどんな価値があったでしょうか? 『ロベール』ジード

よく練習で「素振り、1000本」をやらされますよね。でも、そんなことをやるより、バッティングのうまい人が練習するのをじっと見てたほうが、よほどためになりますよ。 古田敦也

②理解のために ポイントをとらえます。外見だけでなく本質もとらえましょう。

  整理・分析

数量がいかに豊かでも、整理がついていなければ蔵書の効用はおぼつかなく、数量は乏しくても整理の完璧な蔵書であればすぐれた効果をおさめるが、知識のばあいも事情はまったく同様である。 『読書について』ショウペンハウエル

明快であることによって切り捨てられてしまうことがたくさん出てくることがあり、これは逆に現実を正しく表していないことになる。

ずいぶん前に体験したことの記憶が、突然よみがえって、「ああ、そうだったのか」と、その意味が腑に落ちる、という経験はないだろうか? 誰かに何かを言われて、そのときは反発したのに、あとで考えてみると実は自分にとって大切なことだった、と思えたことはないだろうか? そのようなことが起こるのも、脳の中でそのときの記憶がずっと編集され続けているからである。 『脳の中の人生』茂木健一郎

・書くということには、もう一つ利点がある。書いてまとめることで、情報を圧縮し、思考の精度を高めることができる。情報は圧縮されてこそ整理され、伝わりやすくなって価値が上がるのである。
・凝縮することで本質が明確になり、伝えたいことが鮮明になるのである。 『ひらめきの導火線』茂木健一郎

情報によってはその情報をさらに細分化したり、組み合わせたりする必要もあろう。また、断片的な情報のなかから、一つの体系的な情報を見いだすことができるかも知れない。 『独創力をつける』軽部征夫

はじめて何か新しいことを研究しだしたときには、こまかいところがやたらに目につき、絶望的に混乱してしまい、全体の統一した印象というものがえられない。それから少し休んだあとでやりなおしてみると、すべてのものが、写真を現像するときのように、それぞれにふさわしいトーンで適当な場を占めていることがわかるようになる。 『数学をつくった人びと』E.T.ベル

真理と誤りが同一の源泉から発するのは、不思議であるが、確かである。それゆえ、誤りをぞんざいにしてはならぬことが多い。それは同時に真理を傷つけるからである。『格言と反省』ゲーテ

常識、通説、学説、とかは勉強しますけれど、自分の手で確認するということが重要なんだというのは創業者の教えです。 『カンブリア宮殿』  福井威夫

  本質を知る

適切性を欠く作業をおこなった場合、組み立て完成品がどのようなものとなるか、各従業員に実際に見せることにしよう、というものであった。不良品のテレビを前にして従業員たちは原因究明につとめることになったが、自分のおこなったハンダづけやコネクターの設置、あるいは配線の不備が原因で全体に不都合が生じていると実地に知ることにより、職責に対する彼らの気構えはどんどん変わっていった。そしてほどなく、この工場で生産される製品の品質は、日本製のそれと肩を並べるようになった。『made in Japan』

ビジネスや会社経営でも同じだろうが、一回でも実践してみると、頭の中だけで考えていたことの何倍も「学び」がある。理解度が深まることで、頭の中が整理され、アイデアが浮かびやすくなる。新しい道も開けてくるだろう。『決断力』羽生善治

・単に表面的に物事を見ない。表面には現れない内部に隠れている、より本質的なものに注意する。つまり看破するということだ。
・全体として複雑に見えるテーマでも、それを構成している要素に分けてみると、簡単なテーマの集合であることもよくあることだ。そして、その簡単なテーマに類似性や、過去の解決法についての類似性に着目して、新しい解決法を見つけることも多々生じるものだ。
・まず大切なことは、一つの事柄、自分の得意とする事柄を深く追求し、理解を深めることだ。理解を深めるとは、例えば、他の人に説明して相手に理解させることができるということだ。また、その事柄を他に利用するとすればどうするのか、そのまま利用できないとすれば、どこがどうなれば良いのか、ということが判るまでになることだ。これは、応用の効く知識を豊富にすることともいえるだろう。 エジソン

二人のプロ棋士が一日かけて考え抜いた将棋を、後で五分か十分で眺めてみただけでは、表面的なものはかわっても、指し手の本質まではわかりません。 谷川浩司

大きな仕事というのは、決して思いつきでできるものではない。平素の地道でねばり強い勉強が、ものをいうのである。 西澤潤一

・文法の学問は言語を貫いている法則性をつかみとろうとする。その結果、分かったことをまとめれば非常に簡単な規則になってしまうことが少なくない・それでも文法があまり好きでない先生は、そうした整理がどのような手続きを経るものか、整理された結果がどのような意味をもつかなどを考えずに、整理された結果だけを生徒に覚えさせようとする。つまり文法が規則の暗記の学問になってしまう。すぐれた生徒ほど、なぜであるか、どうしてであるか、例外はないのか、といったような知的な興味をもっている。・現代語においては、誤用も含めて、例外は簡単に見いだせる。しかも、それらの原因とか理由などまですぐには説明できない場合も少なくない。『日本語の文法を考える』大野晋

◎重点・優先順位

儒者は六芸を規範とする。六芸の経と伝は千や万を数えるほどあって、世代をかさねてもなかなかその学問に通じることはできず、人の一生ではとうていその礼だけでもきわめることはできぬ。だから『博識ではあるが肝要な点は少なく、骨を折るわりに功は少ない』というのだ。 『史記』司馬遷

定跡というものは、あらゆる無駄を省き最もうまくいく要領を長年にわたって積み上げてきたもの。つまり先人の知恵やノウハウの集大成ですからね。 中村一八

いまの世の中には新しいことがやたらにでてくる、一から十までその真似がしていられるものか? 『カラマーゾフ兄弟』ドストエフスキー

人間の頭に上下などはない。要点をつかむという能力と、不要不急のものはきりすてるという大胆さが問題だ
 『坂の上の雲』司馬遼太郎

われわれが知ろうとするのは、一体何を行なうのが最善であるか、ということであって、何が最も多く世の中に行なわれているかということではない。 『幸福な人生について』セネカ

割り切って最初からダメそうな手を捨ててしまえば、正しい手に20分、30分と時間を投資して、そのぶん正解と思われる手を一手でも深く読める。『ボナンザVS勝負脳』 渡辺明

・重要なのは、何時間勉強したか、とか、何回本を読んだか、ではなく、重要なところを何度読み、どの程度時間をかけたかである。
・バラバラの知識では、応用もできず、記憶も薄れやすい。マスターするには、常に全体観を頭に描きつつ知識を吸収する必要がある。つまり、「着眼大局、着手小局」である。全体観が頭に入っていれば、たとえ一部を理解できなかったり、忘れてもその被害を最小限にくいとめられる。 黒川康正

◎法則性・規則性

 将棋の上達法としては、昔から色々なことが言われています。
 いわく定跡の研究と応用、いわく実戦による錬磨、いわく詰め将棋の研究などで、どれも大切な上達法です。
 然し、私は色々な手筋を習い、覚えて、それを実戦に応用するように心がけることが、上達の早道と思っています。 『攻防手筋集』大山康晴

事実から法則にさかのぼることと法則に導く力をもつ事実を探究すること 『科学と方法』ポアンカレ

物理学は観測と実験を通して自然現象についての知識を集約する経験科学のひとつであるが、単なる事実の羅列や集積ではなく、観測や実験結果の背後に潜む規則性・法則性を探しだし、それらを明らかにすることを目的にしている。『脳は物理学をいかに創るのか』武田暁

数学では新しい形式や記号の発見が、しばしば大きな進歩のきっかけをつくってきた。

雑然たる知識の集まりの中から真に重要なものを選び出す。

文は、変形文法流にいえば、有限の規則によって無限に生成される。

同じマクスウェルの方程式で、電気の誘導現象も光の屈折も記述されます。

天体の見かけの運動は同一の原理にもとづいている。

合理性・正確さ 決められたことを正確な手順で手続きをすることは注意力を要する。紛れない方法を取ろう。精度の高い正確さを求めるときは、高度で複雑な手順が求められる。

厳密な自然科学にある程度の確実性を与えるのが数学であり、数学なしにそれは不可能なのである。 アルベルト・アインシュタイン

近代における数学がたえず追求している抽象度と正確性の例であるが、数学においてはこの抽象性と正確性が達成されるや否や、理解を明確にするため、もっと高度な抽象性やもっと鋭い正確性が求められるようになる。 『数学をつくった人びと』E.T.ベル

ミスショットの原因は気持ちの中にあると思っていたのです。だけど違っていました。技術によるものでした。イチロー

ごくゆっくりでなければ歩かれぬ人でも、つねに正しい道をたどるならば、駆けあるく人ゃ正しい道から遠ざかる人よりも、はるかに前進しうるのである。 『方法序説』デカルト

おなじ'勝つ'でも、勝てるという原理をわきまえて勝つのとただなんでも勝てばいいというのは、違います。『王手』升田幸三

確実性

人生問題の解決の鍵は確実性の新しい基準を発見することにあるように思われる。『人生論ノート』三木清

厳密な自然科学にある程度の確実性を与えるのが数学であり、数学なしにはそれは不可能なのである。 アルベルト・アインシュタイン

そこで、非常に限られた数の主要な変数のみを考慮して予測を行なうので、考慮しなかった莫大な数にのぼる変量からの寄与が不確実性として残り、予測が確率的にならざるをえない。『ゆらぎの世界』武者利光

◎緻密さ 手順を尽くすことで、精度を上げる。

頭の中にある知識やイメージは、本来雑然としていて断片的なものである。それをある思想や文章に構築していくには、まず雑物を取り除き、論理的に組み直して、より純粋なものへと仕上げていかなければならない。田中邦夫

技術が精妙であるか拙劣であるかによって戦いは決するのである。『勝負の世界』木村義雄

将棋というものは、第一手から終局の手まで、糸でつながるようにつながっている。将棋とは別の言い方をすれば、思考線の連続である。それは、将棋が精密な理論で組み立てられていることを証明する。『勝負の心』大山康晴

◎効率

しかも、このように綿密性という点で天才は普通の人と十対三もの差がありながら、普通の人が三をやる時間で、この十を全部行なってしまうところが、また天才なのです。準備には、網の目の細かさ、質に加えて、スピード、これが大事なのです。つまり、「効率」です。天才は、極めてこの「効率」が優れているのです。 『バカと天才は紙二重』ドクター中松

◎抽象・共通の特徴  ⅰ事象を分析→ⅱ共通項を抽出→ⅲ応用する 十から一、一から十

・たとえ服装を変えて登場しても、サザエさんが口紅をつけ、メーキャップをしても、そのトレードマークがあるかぎり、だれでもサザエさんだとはっきりわかる。
・トレードマークはなにも人間に限ったことではない。象の場合は長い鼻、ライオンはたてがみ、といったように、ほかの生きものにも、道具や乗り物や景色にも、みんなそれぞれ特徴があるものである。それをすぐ見つけ出して、なるべくドギツく強調して描き、あとは省略するか簡略化してしまう。それが、魅力ある漫画を描く第一のコツなのだ。 手塚治虫

抽象こそが数学の驚くべき効率の秘訣である。

数学の力というものは、あらゆる不必要な考えをさけること、および精神機能を極度に節約することにかかっている。

共通の特徴という目安で類別していくのが生物学のみならず一般の学問で使われる方法である。

◎スピード

・誰よりも先にやることが成功の鍵、しかも集中してやる。
・一つひとつの行動を効率よくスピーディに行なう「速さ」と、それぞれの地点で即行動に移すという「早さ」、この二つの「はやさ」があってこそ、成功に確実に近づけるのです。 『バカと天才は紙二重』ドクター中松

◎無知の知

 考えるとは、合理的に考える事だ。どうしてそんな馬鹿気た事が言いたいかというと、現代の合理主義的風潮に乗じて、物を考える人々の考え方を観察していると、どうやら、能率的に考える事が、合理的に考える事だと思い違いしているように思われるからだ。当人は考えている積りだが、実は考える手間を省いている。そんな光景が至る処に見える。物を考えるとは、物を摑んだら離さぬという事だ。画家が、モデルを摑んだら得心の行くまで離さぬというのと同じ事だ。だから、考えれば考えるほどわからなくなるというのも、物を合理的に究めようとする人には、極めて正常な事である。だが、これは、能率的に考えている人には異常な事だろう。『考えるヒント』小林秀雄

気のいい人たちは、読むことを学ぶのにどのくらい時間と骨折りがいるものか、知らない。私はそれに八十年を費やしたが、今でもまだ目ざすところに達したとは言えない。『ゲーテとの対話』エッカーマン

人は少ししか知らぬ場合にのみ、知っているなどと言えるのです。多く知るにつれ、次第に疑いが生じて来るものです。 ゲーテ

この広い宇宙には、これまで人類が見出し得た物理法則や生物学的法則をはるかに越えたものがあるにちがいないのだ。 神谷美恵子

人生の不思議な旅は限りなくあるようで今なお時折、「今まで聞いたこともない」とおどろくような身の上話を聞かされることがある。そのたびに自分は人生の何分の一も知っていないことを思わされる。 神谷美恵子

◎未解決の問題

・ラグランジェは完全に失敗した。とはいっても、われわれは現代においてすら、ラグランジェが闘って敗れた難関が、まだ完全に克服されるまでにいたっていないことを思い起こさなければならない。
・この理論はまだ完成していない。それだけではなく、まだ着手されてさえいないように考えられはじめている。
・未解決の重要な問題は、その解決に新しい方法を必要とするが、強力な新しい方法はまた、解決すべき新しい問題を生み出す。『数学をつくった人びと』 E.T.ベル

③検証・アイデアを磨き上げる・改善・進化 モデル化→実施→改善→モデル化

・ 失敗したとき、いわゆる専門家はいろいろと頭の中に知っている事柄が多いので、すぐに失敗の口実を付けてしまい、それで終わりにしてしまう。また必要以上に自信をなくして落ち込んでしまう。
 なぜ失敗したかをとことん追求したり、逆にその失敗を利用して新しいアイデアに発展できないかと考えたりする粘り、執念に欠ける。新しい見方で再度挑戦しようという気迫が弱い。彼らは知識は豊富なのだが、仕事への執着心というものがないのだ。
・理解が困難な、あるいは理解できない現象や事実を掘り下げて考えること。 エジソン

・人は、私の頭の中に創造力というバッテリーがつまっていて、次々にアイデアが飛び出すように思っているが、そんなことはない。四苦八苦の末の、いわば苦しまぎれの思いつきなのである。人並みはずれた好奇心と、努力と、反省のサイクルをフル回転させて、へとへとになりながらアイデアを見つけ出しているのが実情だ。 本田宗一郎

・アイデアを思い浮かべる。
・それがうまくいくか細かく調べる。
・実戦で実行する。
・検証、反省する。 羽生善治

最初は間違った発信をすることが多くても、発言の回数を増やすことで、フィードバックの回数も増えて、間違った思考をすること自体が減っていきます。 『思考体力を鍛える』西成活裕

しかし彼が長く後世に生きようと思えば、書くことをもっと少なくし、勉強をもっと多くしはじめなくてはなるまい。エッカーマン『対話』ゲーテ

高等整数論はわれわれに興味ふかい真理の無尽蔵の宝庫を提供する。それはまた孤立しないで相互にかたく結合した真理であり、われわれの知識が増すにしたがって、それら相互の間の新しい、そしてときとしてまったく予期しない結び目をたえず発見することができる。その理論の大部分は、また、次のような特質から特別な魅力をもつ。つまり、一見して単純そのものという感じの重要な命題が帰納法によってしばしば容易に発見されるのだが、非常に深遠な性質をそなえているので、何回もの無駄な試みをしなければ、その証明をみつけることができないという点である。たとえそのように成功したときでさえ、それはくだくだしい技巧的な筋道によるもので、もっと簡単な方法が長い間かくされているのである。 ガウス

私たちの考え方は変わったし、いまなお変わりつつある。

人間の場合、直感が最初にあり、それを論理的な読みで裏付ける。将棋の棋士は、最初の数秒の内に、指すべき手が直感的にわかってしまうという。その後の持ち時間は、直感でわかった手を論理的な読みで裏付けて、良い手を指す「確率」を上げているのである。『脳の中の人生』茂木健一郎

一つの条件を立てれば、べつな条件に不足が生ずる。それを補正すると、またべつな条件に問題が起きる。少しずつ補正して微妙なバランスの中で一筋の穴を通す。『アイデアを捜せ』阿刀田高

多く読み、多く作り、多く考え直す。 欧陽修

◎システム化 法則を組み合わせてシステム化し、その情況で適切なやり方を導き出す。情報は混沌として存在しているが、秩序を与えるのだ。最良のやり方を標準化しなければならない。

ルーティン化とは、判断力のない未熟練の人でも、天才的な人間を必要とするような仕事を処理できるようにすることである。有能な人間が経験から学んだことを体系的かつ段階的なプロセスにまとめてしまうことである。『プロフェッショナルの条件』P.F.ドラッカー

○最適のタイミング・組み合わせ・手順

④オリジナル
 私は真似がいやだから、うちはうちの作り方でやろうということで苦労をしたわけである。しかし、かれらに追いつくまでに時間をかけて努力したことが、追いついてからののちの技術力の差になった。われわれは、最初から苦しむ方向をとったから、あとは楽になった。真似をして楽をしたものはその後に苦しむことになる。研究者として大事なところはそこだろうと、私はいまでも考えている。一度、真似をすると、永久に真似をしてゆくのである。  本田宗一郎

人真似は、プロの世界では役に立たない。新しい指し方があらわれると、その先がどうなるか、そこを考えるのがプロの勉強である。大山康晴

脱パターン化

とにかくパターン化しちゃうとダメですよ。常に壊していかないと続かない、何十年も。 東海林さだお『もっとコロッケな日本語』

共同で

「発明王エジソンのまわりには、発明や発明をした後の処理などに協力してくれた人が、二千人もいたと言われています」
・・・創造を成功させるためには、三人、五人と限らず、一人でも多くの助言、助力をしてくれる協力者が必要です。  石井重三

わたしの知っている人のなかにも、アイデアマンはすくなくない。しかし、じっとそういうアイデアマンという人たちをみていると、ひとりの例外もなしに、かれらはおどろくほど交遊範囲がひろいのが特徴だ、ということに気がつく。 『企画の技法』加藤秀俊

問題解決 目標と現状のギャップを埋めるのが問題解決

人間には自分の思うようにならないことがふたつあるという。ひとつは「人間はひとりでは生きていけない」ということ。もうひとつは「自分の思うようになることはほとんどない」ということだ。自分の思うようにしたい。ところが現実はなかなか思うようにならない。そこに理想と現実のギャップが出てくるわけだが、だからこそ努力が必要である。自分の思うようにするために努力していく。その先にあるのが理想であり、夢であり、希望であり、願望である。『野村ノート』野村克也

問題を解決しようとする場合、まず広い範囲に思考の網をかけ、それに沿って理屈を考え、実証実験を行い、解決法の可能性の範囲を狭めながら徐々に解答を見いだして行く。 エジソン

問題発見 不思議なこと、欠点、失敗、比較法、などで問題を見つけ出そう。

エンジニアの仕事というのは、ある問題が十分定義され、説明されれば、その問題は半分解決したことになるのです。しかし問題が明確化しなければ、解決策を見出すことはできません。したがって明確、客観的で妥協のない、自己満足に陥ることのない診断というのは解決にとっての基本的な条件なのです。 カルロス・ゴーン

「変だな」とか、「おかしいな」とか思うことのできる人は、科学者の素質をもっている人である。『科学と人生』中谷宇吉郎

では、何を研究するのか、科学的研究は最も単純には「問題+解答」とモデル化することができ、私たちは課題に対してよい解答を得るべく努力する。しかし、より重要でより困難なことは「如何にしてよい問題をつくるか」である。 『研究はみずみずしく』野依良治

でも非常に面白いことに、今は一応研究で成功しているから、優秀な東大生や京大生が相談に来るんですよ。それで気がついたことがあって、いわゆる頭のいい子というのは確かにいるんです。記憶力がいいし、答えを出してくるのが早い。ところが研究の世界というのは、答えが分かっている質問には意味がない。どういう質問をするかというのが重要なんですよ。 利根川進 

正しい答というのはね、きみ、正しい問があってはじめて存在するのだね ウィナー

失敗

失敗原因を深く追求すること。 エジソン

進歩とは反省の痛みの深さに正比例する。 本田宗一郎 

失敗こそ教訓を得るチャンスだと考えるわけです。 カルロス・ゴーン

それ過ちは、大賢よりして免れざる所なり。然れどもその卒〈つい〉に大賢たるを害せざるは、その能く改むるが為なり。故に過ちなきを貴ばずして、能く過ちを改むるを貴ぶ。『教条、竜場の諸生に示す』王陽明

未来に活かすことができれば、どんな失敗でも「成功」だ。 『察知力』中村俊輔

何かが欠けていると、その商品はヒットしません。 『カンブリア宮殿』  後藤卓也

成功のために

勝負師は決して、これ一回でおしまいということはやらない。これがダメならこの手、それもいけなかったらあの手と、二段、三段にかまえて、最悪の場合でも延長戦にもってゆく工夫を心血たらしてやる。 『勝負』升田幸三

目的・ニーズ

創造は個人でも企業でも、大衆が何を求め、何に困っているかの情報が必要です。 石井重三

これだけものが豊かな時代になりましたから、我々に関する商品で「どんなものが欲しいですか」とお客さまに聞いても、「これだ」という答えはまず返ってこないんです。ですから我々にとっては、お客さまが意識していないような、まさに潜在ニーズをどう摑み取るかが大切になってきます。そのためには、それこそ好奇心を持って世の中の動きや人々の生活を見ていくしかないんじゃないか、と思います。 『カンブリア宮殿』  後藤卓也

ハイレベルを目標に

世界っていうものには「すげえやつがいるんだよな」っていうことを、つくづく思ってます。なにせ、こんだけの人口がいるんだからね。日本からちょっと表に出たら、いくらでもいるんだよね、すげぇやつが。『英雄の哲学』イチロー×矢沢永吉

世界で認められるような仕事をしようと思ったら、こんなに研鑽と努力を積み重ねなければならないのかと驚嘆してしまった。 『十年先を読む発想法』西澤潤一

目標 魅力的な目標があれば何年もそれに向かって挑むことができる。自発的に努力できるようになる。世の中で成功している人は魅力的目標を持ち、それに挑み続けてかなえていった人である。魅力的な目標を見つけるためには、読書、映画、様々な行動・・・・印象深い経験が、魅力的目標につながっていくのである。
 目標には目先の解決と長期構想に基づく根本的なものがある。

目標がその日その日を支配する。 松坂大輔の高校時代の座右の銘

目標だけどゴールじゃない 道はずっと続いている 『ヒカルの碁』ほったゆみ

夢を実現するためには、ずっとその願望を持ちつづけていなければならない。私はもう四十年以上も持ちつづけているのだ。 『君ならできる』小出義雄

人生を生きる価値とは何なのか、人生の生きがいですね。それを自分なりに見つけるということが人生最大の宝探しで、そのためには大学に来て先生の話を聞くのもいいけれど、先輩たちの話を聞いたり、小説を読んだり、伝記を読んだり、映画を見たり、演劇を見たりして、豊かに実例に接して、共感したり反発したりしながら、自分なりの生きる価値を見つけるということがいちばん大事であろうと。だから大いに本を読んだり、演劇を見たり、映画を見たりしなさいと言っている。 安斎育郎

利根川進 嫌なことをやっていたら充実するわけがない。だいたい脳というのはそうできている。人間というのはどういう行動をとっているときが一番ハッピーか知っていますか?
村上龍 どういうときなんでしょう。
利根川 ある目標があって、そこへ向かって一生懸命努力しているときに、人間はハッピーに感じるんです。それで目標に到達しちゃうと、もうハッピーじゃないんですよ。次の目標が必要になってくる。

どんなに小さなことでもよいから、自分が楽しめて、達成感を持つようにできることに没入するのがよい。その結果得られるささやかな成功が、脳を変えていくのである。『脳の中の人生』茂木健一郎

まず目標というのは容易なものであってはならないのです。それでは成長できないからです。同時に、非現実なほど高くても困るわけです。それでは勝算がないからやる気をなくしてしまいます。 カルロス・ゴーン

夢をつかむというのは、一気にはできません。ちいさなことをつみかさねることで、いつの日か、信じられないような力を出せるようになっていきます。 イチロー

「成績は出ているから今の自分でいい」という評価を自分でしてしまっていたら、今の自分はありません。 イチロー

夢に賭けても成功しないかもしれない。そして、そのとき、ああ、あのとき両親のいうことを聞いておけばよかったと悔やむこともあるかもしれない。
 でも、失敗したっていいじゃないか。不成功を恐れてはいけない。人間の大部分の人々が成功しないのが普通なんだ。パーセンテージの問題でいえば、その九九%以上が成功していないだろう。
 しかし、挑戦した上での不成功者と、挑戦を避けたままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。挑戦した不成功者には、再挑戦者としての新しい輝きが約束されるだろうが、挑戦を避けたままでオリてしまったやつには新しい人生などはない。ただただ成り行きにまかせてむなしい生涯を送るにちがいないだろう。 
 それに、人間にとって成功とはいったい何だろう。結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか。 『自分の中に毒をもて』岡本太郎

                      なお   あつ
学にこれ勤めざるは、必ずその志の尚未だ篤からざればなり。『教条、竜場の諸生に示す』王陽明
・周処「わたくしは自分の行いを悔い改めたいと望んでおりますが、年をとりすぎて、もはや時機を失してしまい、けっきょくものになりそうもありません。」
清河は言った。
        あした           ゆうべ
「古人は〈朝ニ(道ヲ)聞キテ夕ニ死ス〉ることを重んじた。ましてあなたの前途にはまだまだ可能性がある。それに、人たる者は志の立たないことこそを憂うるのであって、名声が世に現れないことなど気にする必要がありましょうか。」『世説新語』

人は、自分の一番大切な夢を追求するのがこわいのです。自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じているからです。永遠に去ってゆく恋人や楽しいはずだったのにそうならなかった時のことや、見つかったかもしれないのに永久に砂に埋もれた宝物のことなどを考えただけで、人の心は怖くてたまりません。なぜなら、こうしたことが本当に起こると、非常に傷つくからです」
「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」『アルケミスト』パウロ・コエーリョ

幸福になることをさまたげているもろもろの理由に人は考察を向けるのだ。幻滅が突如としてぽっかり穴をあけなければ、そうした理由はいつまでもわれわれに見えてこなかったであろう。夢が実現されないことをわれわれは百も承知している。しかし、欲望がなければわわれわれはおそらく夢を描くこともないだろう。夢を描いてそれが挫折するのを見ること、そしてその挫折に教えられることこそ有益なのだ。 『失われた時を求めて』マルセル・プルースト

目標に近づくほど、困難は増大する。『親和力』ゲーテ

◎手本

一流になりたかったら、一流の人たちがいるところに行けばいい。 須藤元気 『トップランナーの言葉』

◎発想力 意外なことを見つけられなければ、人と違うことは思い浮かばない。人に抜きん出るためには、思いもよらないものを生み出す発想力が求められる。発想にはチェックリストがよい。また、本質を見抜くこと、試してみて考えたことを活かすのがよい。

意外性

・知覚上の固定概念は、不完全なデータを完全にするように働くので、すべて悪いというものではない。けれども、新しい組み合わせを知覚するうえでは、大きなハンディキャップになりうる。見かけ上は別々のものを、機能的で有効な一つの全体につくりあげるのが創造である。各部分に誤った固定概念があると、その組み合わせを新しい一つの全体につくりあげることができなくなる。新しい全体においては、各部分は今までとは全く違った役割を演ずるからだ。 
・アイデアは、さらにほかのアイデアを呼ぶことがある。『創造的思考の技術』JLアダムス

理論的に予想できるものは、あんまり革新的ではない。『独創技術の発想』西澤潤一

人よりぬきん出ようと思えば、自分の手を読むだけでは不十分である。相手の手のうちを「一手先」読むだけの力、技術があって、はじめて勝つことができる。 『勝負の心』大山康晴

創造性は、半ば規則があり、半ばランダムであるという、世の中にあふれるさまざまな偶有性と関連しています。過去の文化の蓄積を無視した全くのデタラメでもなく、かといって単なるコピーでもない、まさに偶有的な何かをつくり出す能力が創造性なのです。 『「脳」整理法』茂木健一郎

◎適切な組み合わせ・シュミレーション  ⅰ要素を網羅、ⅱ要素間の関係をかんがえる、ⅲ構造化

ひらめきの素を組み合わせて新しいものをつくる。パーツの編集能力が求められる。新しい組み合わせを考えたり、条件に適するようにアレンジしたりする。常に改善し進歩していくことが大切だ。

化学者の仕事は化合物を元素に分けることだけではない。さらにそれらをつなぎ合わせること、つまり合成することによって新しい化合物をつくり出すのがもう一つの仕事である。分けて、またもとどおりにつなぎ合わせるのはもとどおりの合わせかたをするとは限らない。今までになかった新しいつながりかたで結び合わせるのである。『数学入門』遠山啓

・いろいろな方法変形や組み合わせを試してみること。
・そして、アナロジー、類推つまりは想像力を万華鏡的に働かせることだ。
・過去に失敗したやり方でも、その条件が変化しているのを見抜いて成功することもある。以前には存在していなかった新しい材料や部品が利用できる状況になってきたことによって、かつて失敗した考え方でも成功する場合もある。つまり、古いやり方に新しい光を当てるという事だ。 エジソン

広範囲に絡み合った脳のネットワークには、わたしたちが学習したもののすべてが蓄えられています。そして、蓄積された情報のすべてが、他のあらゆる情報とリンクする可能性を秘めているのです。『脳トレ』リチャード・レスタック

創造にとって大事なのは、それまでリンクの張られていなかった異質な知識のネットワーク間に新たなリンクを張れることである。『連想活用術』海保博之

・おのおのちがった性能の駒をどう組み合わせるか。組み合わせのうまい人が将棋が上手ということになる。
・プロは、過去のデーターを並べるだけでは満足せず、データーの組み合わせをどうするか、過去にない新しい手があるのではないか、と絶えず考えつづけるのである。絶えず、未知の世界に向かって勇敢に挑戦する。そこに、技術の進歩が約束されている。『勝負の心』大山康晴

何かものを考える場合、常に複数の主題を衝突させて、それによって考えて行くとうまく行く、あるいは考えが深まることがよくある。『思考のレッスン』丸谷才一

想像力は知識より重要だ。 アインシュタイン

今の時代の今の技術の範囲の中で、使用できる道具や方法を駆使したら、何を試すことができるだろう?
『ゆらぐ脳』池谷祐二

「僕はどちらかというと忙しい方が良いアイデアが出ます」といつも言っていました。いくつものアイデアを持っていながら貪欲にさらにもっと良い物はないかと呻吟し・・・・・いつも膨大な量の仕事を抱え迫ってくる締め切りのプレッシャーの中で先の言葉のようにふと素晴らしいアイデアを思いつくのです。『手塚治虫物語』伴俊男

やってみることでアイデアを生む

この時の経験は、頭で考えるだけでなく、自分の手で物を作ることによって、新しいアイデアが生まれてくるという事を私に教えてくれるものだった。目や手先を使うのは、頭の鍛錬にもなるのだ。 エジソン

あまり考えすぎても物事は進まない。ある程度つくってみて、確認して、そこからまたアイデアが出てくるんですね。 『カンブリア宮殿』  福井威夫

たとえば小説は脳で考えて書くわけだが、手でペンを握って原稿用紙に字を埋めたり、指を動かしてキーボードを叩いて文章を連ねてみて、それではじめて湧き上がってくる言葉や文体やアイデアがある。脳は手と連動してはじめて創造的な働きをしてくれるのだ。『カンブリア宮殿』  村上龍

アイデアの段階 アイデアにはいろいろな段階がある。アイデアの段階に応じて違う方針が求められる。

①アイデアのたね(基礎期)→②アイデアを重ね改良(発展期)→③完成期

第一段階 資料集め  第二段階 集めた資料の加工  第三段階 加工した資料のふ化  第四段階 アイデアの誕生  第五段階 アイデアの具体化  ヤング

第一段階 準備期 問題を明らかにしてデータを揃え、さまざまな考え方を試みる期間
第二段階 あたため期 問題を別の角度から考えたり、新しい着想を模索したりする期間
第三段階 ひらめき期 突然に独創的な解決がひらめいてくる期間
第四段階 検証期 ひらめきを問題にあてはめ、冷静に検証する期間  ワラス

制約条件を解決する 問題を解決するためには、制約条件を知り、複数の制約条件を解決する方法を考える。シュミレーションをしていき、想定される様々な問題を解決できるようにする。バランスの良いアイデアの組み合わせが求められる。

混沌

ひとは、舞踏する星を産みえんがためには、自分のなかになお混沌を持たなければならぬ。わたしはお前たちに告げる、お前たちはなお混沌をお前たちのなかに持っている。 『ツァラトストラはかく語った』ニーチェ

将棋やサッカーは相手が邪魔をする。相手があるものは思い通りにならない。

発見

いままでの実験の結果をちゃんと整理しておかない限り、珍しい現象を見たところで、おかしいという発想にはつながらないのである。  西沢潤一

・発見というものは、時として他の課題を解決しようとしている際に、偶然なされることは多々起こる事なのだ。
・よく観察するとは、相違や類似を良く見ること。どこがどう同じなのか、あるいは違うのか、よく意識して見る。
・同じように見えても時々の変化に気をつけて眺める。変化といっても、極めて徐々に小さい範囲で変わるのか、それとも劇的に大幅に変わるのか、といった点に気を付けて眺める。 エジソン

何でも予期せぬ不思議な現象に当ったら、それを逃さぬようにすることが研究の内容を豊富にする一つのこつである。『中谷宇吉郎随筆集』

「見つかるまで探す」のは、野生動物であればふつうの話だ。 『ひらめきの導火線』茂木健一郎

対比するもの、多くの平凡なものを知ってはじめて、優れたものの価値が見えてきます。
『ビジネスマンのための発見力養成講座』小宮一慶

ひらめき ひらめきの素(ひらめきを刺激する情報を多く集める・環境・習慣)→編集・多彩なアイデア

発想の種・蓄積

ひらめきの素を集めるためには、たくさんのデータに触れ、たくさんの経験をし、多様な人との出会いが求められる。本、ネット、人・・・いい出会いが求められる。

勉強はただ教科書を読んで理解するだけではだめなのです。いろいろなことに好奇心を持って、いろいろなことに好奇心を持って、いろいろな人と話したり、本を読んだり、旅に出たり、美術館や博物館を見て歩いたりする。そういうことも結局、いつ役に立つのかはわからないものですが、こういう発想の種を蓄えておくことが大切なのです。

人間は、いずれ又同じような目にあうのだから、過去の経験を忠実に記録して置くのは無駄ではない。

理論と観測とを結ぶ論理の連鎖には新しい繋ぎ目が加えられて行きます。

根気が必要なのは数学の考え方は積み重ねられて組織化されているので、一足とびに高いところにのぼろうとしてもうまくいかないからである。

・アイデアは、すぐ漫画にできなくても、ノートにつけておけばよいのである。書きためたものの中から、新しいヒントが生まれることだってある。
・アイデアは何通りも、何種類も考えてもらいたい。
・文字でも絵でもいいからメモしておいたほうがいい。吟味するにも便利だし、残しておけば、あとできっとその案が使えることがある。 手塚治虫

・新入社員として入社して以来体験したことや、失敗したことの日誌は、それより後に入社してきた後輩にとって最高の参考になる内容である。
・そこで新人には先輩の書いたノートを全部読ませることにした。すると、当然ながら同じ間違いをすることが少なくなった。

プログラムを提示してそのプログラムを実施した結果、気持ちや体力がどのような変化をしたかということを、必ずフィードバックさせてデータの中に保存します。 『勝つ、スポーツサイエンス』田中誠一

見える化 意識できるようにすることで、アイデアがアイデアを呼ぶ

 ・書くということはまた、「視える化」するということでもある。
 このことで得られる効果は、大きく二つある。一つは、情報や思考をいったん外に出すことで脳にフィードバックできる効果。もう一つは、みんなで情報をシェアし、智恵を出し合うという効果である。情報や思考をアウトプットし、それをフィードバックすることで、脳は発想のルートを完結させるのだ。
 だから、自分の手で書いて、「書いている自分」と「それを読む自分」をコミュニケーションさせることが大切だ。頭の中だけで両者を対話させるのは、きわめて難しい。書くという行為は、頭の中の漠然とした思考や情報を明確にし、対話を完結させることができる絶好の作業なのである。
・書かなければ忘れて消えていってしまうようなささやかな考えや小さな気づきでも目に見える形にすることで定着する。それを続けていけば、考える能力や気づきの精度は高まっていく。「こんなつまらないこと」などと思わなくてもいい。実際にはたいしたことでなくても構わない。気づいたこと、感じたことを、日々つづる。その積み重ねがひらめく力を身につける近道だ。 『ひらめきの導火線』茂木健一郎

ひらめき

絵が何であるかわかった瞬間、脳の中の神経細胞が一斉に活動する。この現象は、「ひらめき」の脳内メカニズムを考える上での重要なヒントを提供する。どうやら、多くの神経細胞の連経プレイが私たちのひらめきを支えているようなのである。『脳の中の人生』茂木健一郎

記憶が編集されることで、新しいものが生まれてきます。この「新しいもの」を生み出す「記憶の編集力」こそが、「ひらめきを生み出す力」なのです。ひらめきは、記憶の編集過程で出てくるといっても過言ではないのです。 『ひらめき脳』茂木健一郎

ひらめきとは前頭葉の意欲と、側頭葉の経験のかけ算である。脳の前頭葉では、意欲や目標意識、やる気がくられる。側頭葉には、さまざまな経験が記憶、集積されている。両者がうまく結びついたときに、創造性やひらめきが生まれるのだ。
 創造性を高めたければ、意欲と経験を結ぶ回路がうまくつながるようにすればいい。脳の回路はトレーニングで強化することができる。創造は例外なく脳から生まれる。その回路は日々使えば使うほど太くなり、創造性は増強されていく。反対に、ごくたまにしか使わないと回路は細ってしまう。習慣化によって、だれもがひらめきの力を高めることができるのだ。 『ひらめきの導火線』茂木健一郎

ひらめきは、自然に降りてくるものではなく、実はその前に努力が必要なのです。 『思考体力を鍛える』西成活裕


先入観にとらわれない・柔軟

柔軟とは常識よりも本質で考え情況に応じて判断すること 村木多津男

名人ならずとも、プロの域ともなれば、定跡や常識的な手だけでは勝てない。また、常識はずれの最善手を探しだすことが、将棋の一番の醍醐味なのではないかと思う。『四十歳までに何を学び、どう生かすか』谷川浩司

自我作古〈われよりいにしえをなす〉「前例にとらわれず、手本になるようなことを自分でつくりだす」

常に「勝つ」ためには、その指し手はプロ棋士の常識をも覆さなければならない。 『ボナンザVS勝負脳』保木邦仁
 
こだわりを持たずに、どんどん変わっていいんじゃないか。 岩井俊二 『トップランナーの言葉』

疑う

何か情報を得たり、自分で答えを導いたりしたときに、「本当に正しいのだろうか?」といったん立ち止って考えてみる 『思考体力を鍛える』西成活裕

もっとよい方法 最善のアイデアを逃した選択肢で考えるとアイデアがそれだけ劣化する。常にもっとよいやり方を探していなければならない。いいアイデアに満足してしまうと、よりよいアイデアに気づかない時がある。

「これでいい」と思えるものを見つける。たしかに、その瞬間は「いまは、これでいい」って思うんです。でも、一週間後には、また変わってくる。「これでいい」と思っていたものが「いい」とは思えなくなってくる。それで、今度は「もっと、いい」ものをまた探し求めなくてはならない。この繰り返しなんですよね。でも、この探し求める、ということが面白いし。これが、野球を続けられるモチベーションなんですよね。『英雄の哲学』イチロー×矢沢永吉

変化無限最善唯一

プロは決まり切った指し手のときでも、もっといい手はないかと欲張って考える。大山康晴

開拓する人とそれから、ほんの少しでもよいから、さらに開拓する人、またこれが、紙二重なのです。 『バカと天才は紙二重』ドクター中松

もっといいやつを次に出せるよう頑張るしかないと続けているうちに、気がついたらどんどんおもしろくなっていたんですよね  矢口史靖 『トップランナーの言葉』

アイデアを温める

研究者ならば、今は駄目でもいつかは実現してやるという研究の卵を、三つか四つ考え続けよ 小柴昌俊

アイデアをさます・間を置く→とらわれを消す

同時並行
①他を考える→②ひらめく→③ヒントとなる→他のものがうまくいく  ひらめきの連鎖反応

私は、必要以上に長く一つのことばかり考えない。興味がなくなると何か他のことに移る。いくつかの問題を同時に考えていて、好きな時に、あることから他へ移って考える。あることを研究して解らなくなることがよくあるが、その時には、それをひとまず置いて、別の問題に換わるのだ。そして、良い考えが浮かんだら、他のことは中止して、元に戻ってやり遂げる。このやり方は非常に大切だと思う  エジソン

もし読んだり書いたりといった作業をしているのなら、デザインや図形を考える作業に切り替えることで、脳を休ませることができます。『脳トレ』リチャード・レスタック

①アイデアは数出す・整理・試行錯誤・シュミレーション⇔②適切な評価→③決断

①数当たる なるべく多くの候補を集めれば、有効なやり方を選ぶことができる。うまい候補がなければ、劣ったアイデアの中から選ばなければならなくなる。良質なアイデアの中から選ぶためには、数多くのアイデアの中から選ばなければならない。

コーリー先生は、徹底した実験主義者です。理論的に可能なことなら、創意工夫で必ず実現できるはずだ、人が三つの方法を試すなら、自分は十回試してみよう、という方式です。それに倣って私も、ある化合物の水素化反応を、二百回以上も試しました。 『人生は意図を超えて』野依良治

「わたしは真珠については、世界一のアイデアマンです。わたしたちが考え出したアイデアは、全部で三万件ほどです。そのうち特許や実用新案にうかったものは、七○○○件です。しかし、その中で役に立ったアイデアは十数件、最後にまとまったのはただの一件です。御木本幸吉

野口博士は1万枚の脳切片標本を作製し、日夜顕微鏡で観察し、9695枚目で初めて病原体を見つけたといわれる。

将棋のある局面で、経験的に知り得た手は無数にある。それは、たとえてみれば貯金の残高である。その貯金を引き出して将棋を指していたのでは、たちまち通帳はからっぽになってしまうだろう。
 ある局面で、三つとか五つとか、パッと手がひらめく。それらは、過去の知識以外の手である。その新しい手を使って将棋を指して、さらに貯金を増やすようにする。『勝負の心』大山康晴

アイデアなら可能性は無限だ。 本田宗一郎

どうしたらこの困難を乗り越えられるか。もう本当に、ありとあらゆる可能性を自分で考えられるだけ考えます。小柴昌俊

メモって、100個メモして1個役に立つものだと思うので。全部活用しようと思うと、うまくいかないです。 劇団ひとり 『トップランナーの言葉』

ずーっと考える→量考えられる 頭の中でいろいろなアイデアをシュミレーションしているうちに、「これだ!」というアイデアに行き着く。あきらめずに探索を続けよう。

馬上、枕上、厠上   欧陽修

「どうやって企画を思いつくのか」
「いつも考えているからです」  『脳の筋トレ』古館プロジェクト ブレーン集団アングル

あらゆる先人をしのぐ発見をどうしてやり遂げたか?
ニュートン「いつもそのことを思い続けることによって」

そのアイデアをどうやって見出すか。システマティクな方法があるわけではない。ただコーヒーを飲み、タバコを喫い、散歩をし、本を読み、列車の外に映る風景を眺め、アイデアの出現を待っている。待ち続ける時には夢の中でさえ捜している。 
すると・・・・・・・突然、アイデアの気配を感ずる。『アイデアを捜せ』阿刀田高

ケプラーの法則→二十二年間の超人的計算のあげくに実験的に惑星の運動に関する三つの法則を発見。

「毎日やる」という習慣化、日常化が創造性を自分のものとする最善の方法だ。 『ひらめきの導火線』茂木健一郎

試行錯誤

いろいろな人のアドバイスも、最初から「いらない」というのではなくて、人から「こうやってみたらどう」と言われたら、とりあえずはやってみて、よかったら採用、駄目だったら不採用と、自分の中で選べばいい。どんなアドバイスでも、人にとってはよくても僕には通用しなかったということはありますから、とりあえず何でも試してみて、自分に合わないものは捨てればいいと思うんですよ。ですから、あんまりこだわりはもたずに、最初の間口はできるだけ広くとって、いろんなものを吸収していけばいい。 古田敦也

一回だけの失敗は、実はまだ失敗とは限らない。 土光敏夫

できる子ほどよく間違える。どうしてだと思いますか。やろうと思うから、いろいろ試してみるから、間違えるんです。

失敗するかもしれない。でも、失敗をするか成功をするかは、やってみなければわからない。失敗したら、その時点でまた、次を考えればいい。 荻原健司

思ったようにいかなかったら、やり方を変えてみる。 福井晴敏 『トップランナーの言葉』

後でノーベル賞をもらうもとになったダイアグラム(ファインマン・ダイアグラム)も何もかも、僕がぐらぐらする皿を見て遊び半分にやりはじめた計算がそもそもの発端だったのである。 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』R.P.ファインマン

確率的成功

・数あたるということは、ほとんど「ノー」と言われ続けること。だけど、数あたれば、確率的にかならず「イエス」の人が出てくる。
・自分がやりたいと思っていることに対して、面白いからどうぞ、と言ってくれる人とのマッチングは、砂金を探すようなものです。「ノー」が当たり前で、その人が発している信号を誰かが受け止めるほうが不思議だというふうに、僕は思います。 『私塾のすすめ』齋藤隆・梅田望夫

偶然を必然に近づけるのは、そこに顔を出す回数ですよ。 中山雅史

やる

挑戦すれば、成功もあれば失敗もあります。でも挑戦せずして成功はありません。何度も言いますが挑戦しないことには始まらないのです。 野茂英雄

多くの人が「私にはそんなことはできない」「それは難しい」と言うが、やってみてもいないのになぜそうと言えるのだろう。試してもいないのだから、当然それはできないだろう。簡単なことだったら誰でもやっている。難しければ難しいほど、痛みが伴うなら伴うほど、犠牲が大きければ大きいほど、それをやり遂げたあとの喜びは大きくなる。困難を乗り越えて得たものの価値は、それだけ高まるのだ。 ドゥンガ

一言でいえば、バカは流れを見ることができません。たとえ見ることができたとしても、それにどう対応するかの判断ができません。あるいは判断できたとしても、それを行動に移すことができないのです。天才は、瞬間的に流れをつかみ、それを活用し、行動するのです。バカは運が悪くなり、天才は運がよくなるのです。 『バカと天才は紙二重』ドクター中松

 もらさない

こうしたアイデアは思いつくたびに備忘録に記しておく。もうノートは十冊に達している。使ったアイデアには赤い線を引いて消す。ノートは赤い線ばかりである。記してあるアイデアが全部使えるわけではない。『アイデアを捜せ』阿刀田高

要するに準備ではその項目をどれだけ並べられるかどれくらい条件出しができるかということが重要なのです。この部分で凡人は非常にラフな「ざる」で、ここでたとえば三項目くらいしか出ないとすれば、天才はゆうに十くらいの項目は出てくるのです。網の目が細かく、ざるならこぼれ落ちるものでも、すべてすくってしまうのです。 『バカと天才は紙二重』ドクター中松

積み重ね 「ローマは一日にして成らず」

一日で成長することはありえない。 茂木健一郎

個人差はあるけど、一人前になるまでには最低でも二十年かかるよ。これに辛抱できるかどうかが問題だ。 『カンブリア宮殿』  岡野雅行

「成功」と簡単にいいますが、一つひとつの成功には、何年、何十年という努力が積み重ねられています。こういう長い年月の中のどこかで、もしほんの少しでも何らかの道を踏み誤っていれば、今手にしている成功も、あるいは水の泡と消えていたかもしれません。
 それは、よい発想が出るか出ないかであったり、発想が出たとしても理論構築の過程やタイミングの問題などもあるでしょう。 『バカと天才は紙二重』ドクター中松

仕事には、一気に上がれるエレベーターなんてない。一歩一歩、階段で上がっていくしかない。 岸谷五朗

太い幹を持つ樹の根は、しっかりと土のなかに広がっているもの。そういう樹は成長するのに時間がかかったとしても、将来的にはたくさんの果実を育むだろうし、どんな障害にも打ち勝つ力が備わっている。 『察知力』中村俊輔

数知る

およそ学問するひとが用いる書籍はじつに範囲がひろい。 『史記』司馬遷

なるべく幅広く網を張って、いいものをとらえるようにする。 『知的創造のヒント』外山滋比古

アイデアが足りない。 オシム   複数の候補を念頭に置く。

知識の量が少なければ創造や独創が生まれる確率が少ないと言えるのだ。 エジソン

「文章が書けない」「遅い」というのは、書く内容がないことが原因であることが多い。 和田秀樹

知識はいくら集めても知恵になるわけではないことを明確にしておかなければならない。しかしながら一方でこの知識がないと、いつまでたっても独創的なアイデアは生まれないのである。したがってこの情報の整理の仕方が、実は独創的なアイデアを生むためにきわめて重要になってくるのである。 『独創力をつける』軽部征夫

定理をたくさん知っているほどいろいろな問題に対応できる  『思考体力を鍛える』西成活裕

②選択・抽出 本質を見極めて最良のものを選び出す。

グレアム・グリーン「大量の情報に接しながら、瞬時にそのなかから本質をつかみ、言葉でもって伝える能力だ」

だから、辞書のあるべき姿っていうのは、意味を編者が決めることではなくて、できるだけ多くの実際の例文を集めて、そこから意味を浮かび上がらせるというものでしょう。 柳瀬尚紀

「読む」というのは、逆にそうして頭に浮かんだ数多くの手を整理することである。「読む」とは、プロの場合は、切り捨てることである。 大山康晴

つまり、情報をいくら分類、整理しても、どこが問題かをしっかりとらえないと正しく分析できない。さらにいうなら、山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」のほうが重要なのである。 羽生善治

読みながら一生懸命に拾い集めたものは山ほどあるのだが、一千字の世界に盛り込めるものは、百分の一か千分の一になってしまう。いや、実を言うと、私がやっているのは、もう盛り込むという作業ではない。拾い集めた末に、獲物の殆んど全部を捨ててしまうという作業なのである。私は捨てなければならない。思い切って捨てなければ、私は何も書くことはできない。よろしい、捨てよう。しかし、捨てるなら、最初、私は何を捨てたらよいのか。それから、次に、何を捨てたらよいのか。だが、捨てて、捨てて、捨て尽した後に、どうしても残るものがあるであろう。私はそれを書くよりほかはない。こうやって、私は一千字の紹介を書いた。見方を少し変えれば、一生懸命に拾い集めたものを残らず投げ捨てて、捨てたものの中から、もう一遍、極く僅かなものを拾い出すということになるであろう。 『論文の書き方』清水幾太郎

物理学の歴史は、その理論の寿命が短いことを示している。しかしながら全部が全部滅びてしまうわけではなく、その一つ一つから何か残るものがある、この何かを見抜こうとつとめなければならない。 『科学と仮説』ポアンカレ

何度ふるいにかけても捨てられずに残るものは、すくなくともその人にとってはもっとも安定した価値と結びついていると考えてよい。 『知的創造のヒント』外山滋比古

ノートへ移してやるのはいわば第一次の試練にパスしたものである。これも、しばらくして再検討すると、やはり、おもしろくなくなってしまうものが出てくる。
 これが第二次の時の試練である。ここを通り抜けたものを、前に紹介したメタ・ノートへ移す。こうして、変わらないものを見つけて行く。逆から言えば、変わりやすいものを忘れて行く。 『思考の整理学』外山滋比古

写楽少年の場合だって、じつは三つ目の少年という設定を考えてから、写楽のスケッチを四、五とおり描いて、並べて編集者やアシスタントに全員見てもらったのだ。けっきょく、みんなの印象がいちばんつよかったあのスタイルにきめたのだが、見た人の意見がわかれるときは、その主人公がかなりあいまいなものであると思わねばならない。 手塚治虫

持ち込み原稿というのも日に何本もあって、採用されるのは、何百人に一人と考えておいてよい。すぐに採用されないからといってあきらめず、編集者の批評を次の作品に反映させるように努めよう。 手塚治虫


③決断 できるだけ多くの候補から最善のものを選び出す。その時、評価する能力が求められる。論理的な判断、経験的な判断、美的な判断などいろいろな要素を総合的に決断する。

将棋というものは、たとえ何百手何千手考えていても、盤上に現れる手はただの一手である。『勝負の世界』木村義雄

だから、強くなるコツは、頭に浮かんだ手を、いかにうまく整理して切り捨てるかということにある。無駄なものを切り捨て、大事なものを残す。その残し方が大切である。『勝負の心』大山康晴

わたしの言いたいのはこうなのだ。諸君の心を刺戟する対象をとりあげて、それを追求する、掘り下げる。もしそれ以上発展しそうもないと見たら、諦めてほかの対象を探しなさい。たくさんの中から一つずつふるい落してゆくことが、望むものを見つけだす近道なのだ。 『自伝』チャップリン

すべての探求は初心者のつきで始まる。そして、すべての探求は、勝者が厳しくテストされることによって終わるのだ。『アルケミスト』パウロ・コエーリョ

場合分け

1できるだけたくさん選択肢を列挙
2各選択肢について予測を立てる
3それぞれのメリット・デメリットを書き出す

ポイント①ダブルスタンダードも視野に入れる
②迷ったら最終的に善悪で判断
③成果は長期と短期で考える  『思考体力を鍛える』西成活裕


対処

自分がまったく予想していない球が来たときに、どう対応するか。それが大事です。試合では、打ちたい球は来ない。好きな球を待っていては終わってしまいます。 イチロー

機に応じて定跡を応用する。『勝負の心』大山康晴

身体の向きを少し変えるだけで、プレーは変わってくる。視野が広がり、次のプレーの選択肢も増える。僕の動きに相手が反応するから、プレー前の動きが違えば、相手の対応も変わってくる。ボールを当てる足の角度とか、視線の置き方とか、本当にちょっとしたことで、いろんなことが違う展開となる。だからこそ考えることはたくさんある。右にパスを出すふりをしながら、相手が右サイドの選手に食らいつくのを確認して、左に出すとか。僕がおとりになって走ることで、フリーの味方選手が生まれてくるとか・・・・・。残念ながらすべてを説明することはできない。 『察知力』中村俊輔

教育名言集

◎教授

・子どものすることはしつこい。しかしあなたがたが、子どもががんこである以上に忍耐づよくすれば、子どもはいやになって、二度とそういうことはしない。
・人は子どもの能力ではなんの意味もないことばをかれらの頭におしこんで、しかもかれらを十分によく教育したと信じているのだ。
・子どもを不幸にするいちばん確実な方法はなにか。それをあなたがたは知っているだろうか。それはいつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ。 『エミール』 ルソー

可愛くば、五つ教えて三つほめ、二つ叱って良き人となせ  二宮尊徳

現在の教育法の問題は、頭や心に柔軟性を与えていない事にある。頭脳を鋳型に填めてしまう。これでは子供が受け入れる道理がない。本来持っている良い考えや想像力を向上させるものではなく、観察の力ではなく単なる丸覚えの力に重点を置くものだ。相互に関連性のない事柄を頭に詰め込むのでは、頭が硬直化するだけだ。その結果、物事に恐れを感じさせ、無関心、無感動となり、それが無知に繋がる。
 実際に自らの目で物事を見る事は極めて大切な事であり、その結果、物事は先入観なしに事実に基づく知識として頭に入ることとなる。
 若い人達に、他の人達の観察した事を単に記憶させたり、他の人の考えを暗記させたり、いわゆる型通りの知識なるものを頭に詰め込む事で数年を費やさせたとして、彼らは自ら思考することを始めるだろうか。 エジソン

意欲を持たせること、興味を抱かせることが最も難しいことなのです。『感動する脳』茂木健一郎

脳の仕組みからいうと、何かを強制することは基本的にできない。一見すると強制に思えるときでも、最終的には自発的に行動しているものだ。『プロフェショナル仕事の流儀1」茂木健一郎

充実志向、訓練志向、実用志向、関係志向、自尊志向、報酬志向 
・多重の動機に支えられていると、ある動機が弱くなった時でも、他の動機によって持続できる『学ぶ意欲の心理学』市川伸一

青年は教えられるより、刺戟されることを欲する。『詩と真実』ゲーテ



何か一つでも自信のもてるものがあると、他の能力まで伸びてくる 『子どものやる気を引き出す叱り方作戦』多湖輝

私の知人に精薄の息子さんがいた。小学校はでたが、中学では先生がみな断わるというほどでしたから、それも相当にひどかったらしい。
 この子に、だれかが将棋を教えたんだな。覚えるかなと初めは疑問に思ったが、それが不思議に覚えた。覚えただけでなしに、どんどん強くなってきた。
 すると不思議なことに、英語ができるようになってきたし、数学もできるというふうで、学校のほうが、できるようになってきた。 『勝負』升田幸三

・指導者に大切なのは「自分で気づくようにしむけてやる」こと 
・ちょっとしたきっかけを与えるだけで、子どもは本当に変わるんだよ。そんな指導者や教師を子どもたちは求めているんだ。 『気づかせて動かす』山口良治・平尾誠二



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