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地雷の村で寺子屋づくり 今関信子

『地雷の村で寺子屋づくり』今関信子
栗本「あの時、自分のことを優先させて、カンボジアの病院に行っていたら、ぼくは、助かっていませんでした。カンボジアの病院ではじゅうぶん対応できなくて、ぼくは、いまこの世にいません。生きるって、不思議なことが多いですよね。ぼくは、一度死んだ人間だから、自分のためだけでない、もう一つの人生を生きさせてもらおうと思ってるんです」

「何もかもなくしたのだから、ないところからはじめるのがいい」
「ほんとうに困っている人は、放っておかれたままじゃないか」

きょうを生きのびることさえ、やっとの子がいるのを、知らないはずはないだろう
自分はおだやかに暮らせているからと、そういう子たちへの関心を持たないでいいのかい?

「このあたりに、人買いがくるんですよ。生活が苦しくて困っている人の前に、まとまった金をちらつかせて、これからの人生を築こうとする子を買っていくんだ」

「汚点をつけずに人生を終えられる人がいたら、どんなにか恵まれた人ではないでしょうか。ぼくは、ぼくの過去をまる抱えにして、生きてきた。これからも、消したくても消せない、なくしたくてもなくならない日々のうえに、一日一日を積みかさねて行くことになります。人間、みんな、そうです。」

私が知っているだけでも、神戸復興のためのボランティアに参加したい人が、何人もいた。でも、学費がかかる子どもが二人もいて、パートを休むわけにはいかなかった。ひざがいたくて寒い戸外の仕事ができない人、夫が外出をいやがるので、でかけられない人がいた。その人たちが、神戸に行ける私を、働きやすいように支えてくれた。

クリス・ムーンさんに「少しばかりの寄付をして、なにかをやっているつもりになるのは、あつかましいんじゃないのか」という人にクリスさんが言った言葉が、印象に残っているんですね。クリスさんは、『だれでも、できることをすればいいんだよ。いま、これしかできない。でも、いつかもっとできるかもしれない。大切なのは、無関心にならないことさ。問題をあきらめないことさ。「悪がさかえるために必要なことは、善人がなにもしないことだ」っていう言葉があるじゃないか』

あの夫婦は、そばにいる人と生きるんです。逃げないで、問題を抱えて、生きていくんです。志が清潔なんだ。損得ぬきで他の人を愛する心は、迷いを吹き飛ばしますよ

「自分がしあわせなら、他人がどうなっても関係ないってしらんふりする人は、心に地雷を埋めているんですよ」

ほんの少し、倹約をして、勉強をしたくてもできない子どものことを考えてほしいんだ。ぼくは、たくさんのお金をくれるスポンサーは、ほしくない、でも、たくさんの心をくれる支持者は、ほしいんです。

「するほうも、受けるほうも、むりのない支援がいいんですよ」「同じ時間、同じ地球に住んでいるんですものね」


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