お笑いのネタづくり。ユーモアの分類を利用して

tacchan

2009年05月27日 14:50

 シナリオを面白くするには、ネタの種を幹に成長させるのだ。ネタは、メディアなどを探索し、日常を観察し、想像するのだ。たえず、いろいろな体験をする。普通の人と違う体験も武器になるが、人と同じ体験をし、人と違う解釈、観察をすることが大切だ。
ネタの種は、想像を加えてストーリー化していく。その時、ディテールを決めていく。具体化し細部に魂をやどしていくのだ。うそだが、リアリティを作る。調べたこと、観察したこと、想像したことは、メモに取りアイデアを育てストーリー化する。
 意外なシチュエーションは、掛け算でできる。たとえば時間と場所では、近未来×テレビを見ている居間。 幕末×洋館。
掛け算の項目を増やし、ずらしていく。その中で面白そうなものがあれば、掘り下げていく。
 面白さとは、「あれっ」と「なるほど」だ。想定外と納得を探し出したり作ったりする。観察力と想像力だ。
 せりふを決めるときは、「ユーモアの分類」 http://murakitatsuo1969.hamazo.tv/e1816529.html
が役に立つ。ヒントになる。
 綾小路きみまろさんのネタは一つ一つは七十点だ。それが連発することで百点を超えてしまう。笑いのスイッチを入れてから、笑いモードを観客につくることで、笑いをとりやすくしていく。
 たけしさんの場合は、毒舌だ。常識の裏をかくのがうまい。これは、常識がこうだということを知っているから狙えるのだ。
「サラリーマンネオ」は、場違い、やらない、空気読めないの路線だ。身近な空気読めない人を誇張するとできる。
いとしこいし師匠は、とりちがいのネタをとぼけて本当に勘違いしているように見せるのがうまい。芸の深さを見せている。
ドリフターズのコントは、必然の連続でできている。原因があってその結果とんでもないことが起きてしまう。これは、リズムとタイミングが大切だ。タイミングで必然性を出すことで笑いをとる。ずれたら全然面白くなくなる。
同じネタでもやり方次第で、うけ方が違ってくる。チャップリンの「ライムライト」では、同じネタなのに、初めはうけず、ラストではうけまくる。この理由はよくわからないが、ちょっとしたことを知っているかいないかで、面白さを出せるかどうかが変わってしまうのだ。
 面白いストーリーを作って暗い世の中を明るくしてほしい。

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