知的生産の技術研究会の寺島氏の講演会は120人以上の参加者があった。
久恒啓一氏のブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/hisatune/diary/200903050000/
寺島氏の今までの主張は、イラク戦争は誤りである。マネーゲームの資本主義はおかしい。だ。
アメリカは戦争が公共事業で、2004年は景気がよくなったが、その後の泥沼化を招いた。アメリカは貿易赤字、財政赤字であるが資金が集まってきた。金利が高い上に、産業を総合的にアレンジする総合力、IT革命などの戦略性に優れているからだ。しかし、これが暴走してサブプライムローンの問題を引き起こし信頼は失墜した。アメリカは国債を発行せざるを得ないが、買うのは日本と中国だ。中国は元立てを要請しているが日本はドル立てで踏み倒されようとしている。
日本は、実体性と自立性を大切にして政策を実行すべきだ。
実体性とは産業や技術に重点を置くことだ。
自立性を考えるとき、日本は外部依存が強い。特に、エネルギー、食糧、資源だ。
食糧は農業生産法人に資金と技術を投入し、食を再生する。
資源は海底を探査して調達する。独自の人工衛星を真上に上げて、誤差0.7mの精度で探査できるようにする。そうすれば、海底探査が進む。資源は将来激しい奪い合いとなる。
インドは将来月に人を送る。日本は月にロボットを送るのはどうだろうか?
海底資源の開発と宇宙開発に10兆円、この資金は無利子の国債[相続税対策になるもの]で集めればよい。
従来、日本の資金は、金利の高いアメリカに流れたが、日本の資金は日本の未来に役立つために使われなければならない。
日本は産業が揃っている。後は、総合的な戦略だ。産業を花にたとえれば、束ねる剣山がないのだ。